ASIAの独り言

在米ジョミブル者の独り言。全て自己責任でお読み下さい。
赤(仮名)さんの新しい学校
母の滞在中に赤(仮名)さんの通ってる小学校で感謝祭のランチイベントがありましてね。親やジジババやらが自分の子供や孫と一緒にカフェテリアで感謝祭メニューのランチを食べましょうというイベントです。赤(仮名)さんは去年までは別の学校に通っていたのですが、人口増加に伴い新しい学校が建設されて学区が変わり、おニュ〜の学校に通う事になったのです。そんで新しい学校になってからワタクシは一度も行ったことがなかったのですね。そんでもって丁度日本から母が来ていた時期でもあったので宿六、ワタクシ、そして母の三人で行くことにしたんですよ。予めチケットを購入しておくシステムでね。大人一人$8くらいだったかしらん。


こちらが学校の廊下。さすが新しい学校、どこもかしこもツルピカでございます。廊下にロッカーがあって私物を入れるのですが、キンダーや一年生の低学年はまだ自分のダイヤルロックの管理などは出来ないので廊下のロッカーは使用していない模様。


そしてこちらが図書室。小学校、中学校、高校と同じ場所に建てられていて、高校だけは独立して敷地がちょっと離れているのですが(でも隣接)小学校と中学校は建物自体がくっついていて、左右対称になっていて真ん中の部分に図書館、体育館、講堂、カフェテリアなどなどの施設があるというつくりになっているのです。アメリカの学校は日本の学校と違って進んだ子は上の学年のクラスを取ったり出来るらしいのですが、こういう構造だとわざわざ外に出なくても歩いて上のクラスに行き来出来るので便利というわけ。図書室も小学校の図書室と中学校の図書室と隣り合わせになっています。子供の図書係などというものはなく、管理は全て大人。


図書室の中にはこのようにコンピューターラボが!公立の学校なので国からそこまでの費用は出ないのですが、こういう余分な設備は主に親からの寄付で成り立っており、アメリカの学校ではしょっちゅうファンドレイジング系の催しが行われているのです。



こちらが学校のカフェテリア。さすが新築!綺麗!小学校のカフェテリアと中学校のカフェテリアは隣接はしていますが一応独立したカフェテリアになっている模様です。子供達の背の高さに合わせてカウンターなどが設置されているのでしょうね。最近はアレルギーの子供も増えてきており、カフェテリア内部にはアレルギーの子専用テーブルがきちんと設置されています。

fc2blog_20161201022834100.jpg好きなものを取ってその分お金を払うという仕組みですが、現金で払う子は殆どいなくてカフェテリア専用クレジットカードのようなものを使用します。カードにはちゃんと名前が書いてあってランチタイムになるとこれを首からかけてレジに並んでスキャンするのです。学校のサイトから親がランチ口座にお金を振り込んでおくのですが、月額幾らとか決まっているわけではなく、残高が定額を切るとメールでお知らせがくる仕組み。別にスクールランチを食べるのは必須でもなんでもなく、半分くらいの子供達はお弁当を持ってきます。お弁当といってもアメリカだからクラッカーにリンゴにチーズとかそんなのですが、お弁当の子も例えば牛乳だけ買ったりすることもあるのでスクールランチの子と一緒に列に並ぶ模様。なので月に幾らランチ代がかかるのか分からないので振込もまちまちで良いわけです。


それよりなによりも一番驚いたのは提供される食事内容の充実っぷり!え?!ナニこれ嘘でしょだってここってアメリカの学校だよ?!?!(爆)と思ってしまう内容の良さに仰天!!こんなに野菜や果物出して、アメリカの子供が本当に食べるのかなあ…まあベジタリアンの子もいるだろうから無駄にはならないのかもしれないけど…。でも確実に今まで見た「学校のカフェテリア」のどこに比べても一番きちんとしていたのでビックラいたしましたよ。赤(仮名)さんに言わせると「いつもはこんなに食べるものない!」っていうことですけど、たとえ親が来るイベントだから普段よりきちんとしようと思っても、日頃から良いランチ業者を使ってないとこんなにスムーズに準備出来ないよね…。やっぱりここは良い学校なんだなあ…。飲み物は牛乳、チョコレート牛乳、イチゴ牛乳、水、アップルジュース、オレンジジュースなどが置いてあります。ちなみにアイスクリームが入った冷凍庫もありますが、アイスクリームは子供に食べさせないようにして下さいとリクエストする事も出来ます。我が家もしています。お誕生日の子供がいると、ランチタイムにお誕生日パーティーと称して誕生日の子の親がクラスの子供の人数分のアイスクリームをあらかじめカフェテリアにオーダーして振る舞うことも出来ます。

fc2blog_2016120102391578d.jpg今回は感謝祭ランチのイベントなので、メインコースは感謝祭メニュー。薄切りターキー、ハム、チキン、さやいんげん、コーンブレッドドレッシング(ドレッシングと言っても液体ではなく、オーブン料理)、マッシュポテト、スイートポテトキャセロールなど。アメリカとは基本的に食育などという概念は無く、幾らでもなんでも好きなものを取っていいし嫌いなものは取らなくて良い。取ったもののお金を払う代わり、時間までに食べ終わらなかったら全部捨てる。というやり方でございます。毎日ナニをどれくらい食べてるのかな〜ランチマネー無駄にしてねえだろうなあ〜(ーー)とちょっと気になったりしつつも、そこまで管理してられないのも現実。ちなみにクラスの担任の先生は子供達とはランチは食べず、先生だけで食べます。ランチタイムの間、子供達はボランティアの親などが見てくれている模様。アメリカの学校は日本と違って常日頃からボランティアの親が大活躍する場所でもあります。



一通り食べ終わって子供達は教室に戻ったのですが、せっかくだから校内をちょっと見て回ろうかということに。アメリカの学校はしょっちゅうボランティアの親が出入りしてますので、ちょっと校内をウロウロしているくらいでは別に見とがめられたりということはありません。

こちらがジムと校庭。基本的に体育の時間は外ではなく屋内のジムでやるものですので、校庭は純粋に休み時間に遊ぶ場所。小学校と中学校のジムは大体同じ作りであちこちのサイズが違うくらい。壁際にあるのは折り畳式の椅子で、イベントやスポーツ観戦がある時は壁を引っ張りだすとスタジアム形式の椅子が出てくるという仕掛けです。


左側の写真はトイレ内部の手洗い場。手洗いの水はオートセンサー式。近代的だな!基本的にアメリカの学校は子供達を信用していない(笑)ので手動の水道は置かない模様。右は保健室。応急処置部屋という感じで、間違っても保健室通学出来るような暖かみは皆無(笑)

心のケアは保健室ではなくこちら、カウンセリングオフィス。タバコ駄目!絶対!のポスターがベタベタ貼ってあるのですが…ここって小学校側のオフィスだよね…?(ーー;;)あ、ちなみに五年生までが小学校で六年生〜八年生までが中学校というくくりなのです。そして高校が四年間。キンダーから五年生までは同じスクールバスで、中学生と高校生はは別のスクールバス(時間帯も違う)なのです。この小学校、中学校、高校のくくりがまたアメリカの場合は地域によって違うので、全米どこも同じではなかったりするのがややこしいところ。また地域によって「○月○日までに生まれた子は小学校一年生」のカットオフの日付も違うので、学区の違うところに引っ越すと学年を変わったりしないといけなくなったりするのも珍しくないのです。そして日本と違いアメリカは高校まで義務教育。義務教育ということは、地域の皆様の税金の額は寄付金によって学校の潤い方が全く違うので、アメリカで子供を持つ親が引っ越しして家を探す時に一番気にするのは「学区」私立校もあることはありますが、私立のほうが公立よりも良い教育をしているとは限らないため、学区の良い場所に家を買うというのが一番大事なことなのですね。それに私立学校は大体スクールバスがないので公共交通機関が無いアメリカでは毎日親が送り迎えをしないといけないという難点も。学区が良い=皆が住みたがる=家の値段が高い、という図式にもなります。

スクールバスが毎日あっても、両親共稼ぎで家にいない場合はビフォアスクールケア($25/週)、アフタースクールケア($40/週)という日本で言う学童のようなものに子供を入れなくてはならなかったりします。何故かというと一定の年齢になるまで子供を大人無しで家に置いておくのは違法だからです。この年齢というのがまた地域によって違うのですが、ウチのあたりだと13歳だったかな?ビフォアスクールケアは大体朝6時半くらいから開いていて、朝食も出してくれます。赤(仮名)さんの学校ではスクールバスは朝は8時、午後は4時くらいなので、その時間帯に親がいられない場合はやはりビフォア&アフタースクールケアに送り迎えしないといけないのが面倒なところ…。学校自体は授業が終わったら子供達は完全に閉め出されて誰も面倒見てくれません(@@)アフタースクールも、終了時間が過ぎると一分一ドル単位で超過料金がかかります。シビアです。部活動的なものは無い事もないのですが、全て学校側が開催する「講習」的なものばかりで当然有料、そして終了時間が過ぎるとやはり閉め出されます。


fc2blog_201612010321571b0.jpg赤(仮名)さんの学校は一年生は一クラス18人。アメリカの授業というのは基本的に月曜日から金曜日まで毎日同じ時間割。赤(仮名)さんの一年生のカリキュラムは基本的に英語と算数、そして科学もしくは社会、という感じの模様。Free ChoiceやらEnrichmentって未だに何やってるのかよくわからないんですよね…。赤(仮名)さん本人に聞いてみても説明がちっとも要領を得ないから(笑)ただこの中の「Special」というのがいわゆる特殊教科時間みたいなもので、この中身は毎日変わります。体育、アート、音楽、図書室、道徳、のどれか一つ。これらの教科は担任ではなくて専門の先生が教えます。つまり一週間に一時間しか体育の時間がないわけで、アメリカの親が血眼になって子供にスポーツさせようとするのも分かるような気がします。あとアメリカだなあと思うのは、ランチタイムの他に「おやつの時間」があるんですよね…。おやつは勿論毎日持参。クラッカーなどが多いです。

そしてこちらの写真は美術室と音楽室。どちらも覗いていたら先生が奥のほうから出て来て大喜びで色んなお話をしてくれました(@@;;)美術の先生のほうは今年が始めてのフルタイムの先生経験だそうで、新米先生らしきそのキラキラの輝きっぷりが眩しく(@@;)「いつでも授業を見に来て下さい!子供達も親が来ると喜びますから!(^▽^)」って言われて、ええっ?!ってビックリしちいましたよ。特にイベントもないのにフラリとクラスに来ちゃっていいもんなの?!他の親御さんも来てるんですか?と聞いてみたら時々来てる親がいるとのこと。このようにアメリカの学校というのは日常的に親を校内で見かけるところなのです…。音楽の先生のほうは、隣町の金持ちが住む街の中学から引き抜かれたらしいベテラン先生。まだ低学年だからロクなこと(爆)はしないみたいですが、中学生になるとマーチングバンドがあるし、簡単な楽譜は読めるように教えますみたいなことをおっしゃってました。アメリカの普通の学校って日本と違って音楽や図画工作やらの教育が本当に乏しいのですが、この学校はしっかりしてるみたい…。ただ日本と違って家庭科のクラスはないのです。それが非常に残念。アメリカはスポーツなんかよりもっと家庭科教育に力を入れるべきだと思うんですが!(ーー)



そして満を持して(そうか?)↓こちらが赤(仮名)さんのお教室!
前の学校を見に行った時にも思ったのですが、なにしろクラスの正面に黒板が無いのが大ショック!(@@)あるのは巨大なモニターのみ。しかも丁度ついてたのがなんだこりゃ…Youtube?!(ーー;)スヌーピーのカボチャ大王の動画を観ていた模様。感謝祭シーズンの季節ものってことでしょうかね。先生の机すら正面にないし、なにしろ子供達が子供達同士で向かい合って座っていて、そもそも席自体が教室の前に向いていないのだから日本とは全く違います…。

教室のサイドには一応ホワイトボードがあって一安心(何故なのか)こんな時期からみっちり文法を仕込んでいる模様…。ちょっとワタクシもこのクラスに混ぜていただいて英語の文法の基礎から習おうかしら(笑)


こちらが教室に隣接した、ロッカールーム。子供達のリュックやジャケットなどの持ち物の他に教材がギッシリ乱雑に(ーー;)詰め込まれています。



日本と全く違うといえば、文房具!日本だと子供達はめいめいに自分の筆箱やら鉛筆やら文房具を持参して学校に行きますが、アメリカはそうじゃないんですよ。学年度の初めに、学校で必要とされる文房具のリストが配られて(鉛筆やらクレヨンやらノリやらハサミやら)、親がそれを買って全部学校に収める形になるのです。そしてその都度そのときに必要な文房具が先生から子供達に配られるという仕組みで、文房具は完全に先生が管理する形になっているのですね。だから奮発して良い鉛筆を買ったとしても自分の子供が使うとは限らないわけです。左の写真の机の上にも「みんなで使う」クレヨンがケースの中に入ってます。勿論文房具を買えない・買わない親もいるわけで(ーー;)文房具の購入自体は強制ではないので文房具を提出しなくても子供が通学拒否されたりするわけではないのですが…(誰がナニを買って来たとかいうチェックもしない)そういう子供の為に文房具を寄付して下さい、とあちこちのスーパーで年度前になると呼びかけたりしています。中学生、高校生くらいになると日本式に自分の文房具を持っていけるようです。

あとお気づきのように机の上には何故か水のボトルが置いてあります。これねえ…。アメリカの学校って「お水を飲みに行く時間」というのが無いらしいんですよね。なので子供達は皆水の入ったボトルを持参して好きな時に飲むわけなのです。こういうのが馴染めない(ーー;)その上「手を洗う時間」もないらしく、子供達は皆携帯用の殺菌ジェルを持参してたりします。そもそも外で遊んだら手を洗いましょう的な指導もしないらしい。基本的にアメリカの学校は生活指導的なことを教えてくれる場所ではなく、そういうところはきっちり色分けされている感じです。「ハンカチ、ちり紙、爪」チェックを毎日のように保健係がやってた時代に育ったワタクシにはこういうのが以下略。給食当番も掃除当番も生徒会も生き物係もなんにもない、学校は勉強をするところ、なのですね。そして先生の役割もまた、勉強を教えることだけが仕事です。ランチすら子供達とは食べないし、当然掃除などしません。体育も音楽も図画工作も教えない。授業が終わればすぐ帰宅。PTAの会合も出ません。課外活動のコーチなどをする場合はその分バイト代が出るようです。つまり無給でやる人はいない。当然家庭訪問も学級会も文化祭も運動会もなんにもないのであります。遠足というかフィールドトリップはあるけれども、フィールドトリップには大体ボランティアの親が数人ついてきて子供達の監督のヘルプをします。親との対応すら、例えば去年赤(仮名)さんのESLの問題を他の親に愚痴ると「校長先生に話に行くべきよ!」って皆口を揃えて言ってたくらいだから、ちょっと込み入った問題はすぐ校長先生に直談判するのが普通らしいです。夏休みは三ヶ月もあるし…秋休みもサンクスギビングもクリスマス休暇も学校と同じように休めるしいいですねえ…うっとり…(^3^)高校の時のホストファミリーの両親も小学校の先生だったんだけど、持ち帰りの仕事とか殆どなかったし毎日5時くらいには帰宅してました。以前のお隣さんは高校の教師だけども、やっぱり帰宅は早かったです。勿論それなりに苦労はあるんだろうけど、日本の先生業に比べたらすんごい楽そう。

今スクールケアの値段を調べていて学校のウエブサイトを見ていたら先生の給料がチャートになって学校のサイトに載ってました超ビックリ!!!こんな情報を普通に一般公開してるとは…(@@;;;)しかしこれを見ると先生の給料って確かに低い…。修士号持ってても学士の給料とあまり変わらないところがまた。ついでに校長先生副校長先生のサラリーも載ってた(@@;;;)んですが、やっぱり校長先生ともなると給料が段違いに良い!ということは分かりました。ついでに同じサイトに部活動の指導をした場合のバイト代金もきっちり課外活動の種類別に全部載っていて驚き(@@)卒業文集の編集を70時間以上するとバイト代$1238が貰える模様…。しかもスポーツ関係の課外活動は文科系と支払いスケールが全く別個のようです。やはりスポーツとなると鼻息が荒い(ーー;)



それにしてもこうやって小学校の様子を見るだけでしみじみと文化の違いを感じますね〜。アメリカ人て掃除や料理を外注することに全く抵抗を覚えない人が日本人に比べると多いわけですが、子供の時からこういう完全な分業を見て育っているわけだから、何の不思議もないですね〜え。基本的な栄養学とか料理はワタクシが教えるとしても、裁縫は自分も大の苦手だから赤(仮名)さんに教えられるかどうか(ーー;)ボタン付けくらいは教えたいところですが…。


さて皆さん、楽しんでいただけたかな?でもアメリカって地域によって本当に別の国みたいにシステムが違うので、これを見て全米の学校が皆こうだと思いこまないようくれぐれもご注意下さいませ(ーー)



拍手パチパチありがとうございます♪(^。^)
Designed by aykm.