

本やら漫画やらってワタクシは基本的に「後に取っておく」ということが出来なくて大体一気に読んでしまうのですが、夕べも一晩で全部一気に読んだら寝るのが11時過ぎになってしまって今朝犬の散歩に起きられませんでした…ごめんよ犬(ーー)つか赤(仮名)さんも一緒に起こして散歩に行く予定だったので、6時半になってから赤(仮名)さんが「ママ起こしてくれなかった!(ーー#)」などとプンスコ怒りながら起こしにやってきました(ーー;)あ〜ごめんごめん赤(仮名)←明らかに犬よりも罪悪感が薄い
「こんなブラックジャックはイヤだ」はツイッターで知ったのですが、うむ〜こうやって紙媒体で見てみるとちょっと微妙(ーー;)ブログの書籍化本ってなんだかんだと数冊持ってるのですが、漫画でもエッセイでも、ネットでは内容ギッシリに見えても紙媒体になると何故かこう内容が薄〜く見えてしまうのですよね…。なんという媒体マジック!でも内容自体は好きなので、次回コミックスに期待します!
そんで「ジルベール」のほうですけど、ちょっと想像してたのと内容が違ってました。もっと風木絡みのエピソードが詰まっている本なのかと思ったのですが、要は風木に至るまでの漫画家としての道のり的な自伝でございました。やっと風木が発表されてこれからどうなる?って気になったところでおしまいという(ーー;)Oh.... でもその辺りを書くと更に本が一冊書けてしまうように書いてあったので、出来たら更に続きを読んでみたいものです。というか風木の後の作品についても裏話を読んでみたいのですよね〜。なんかこう裏話にまた一癖も二癖もありそうな気がしてついつい下衆な期待をしてしまいます(笑)しかしこの自伝を読むと、やっぱり作品って結構人柄が出るんだな〜ってしみじみ…。様々なエピソードを読むにつけ、良く言えば情熱的でチャレンジャー、悪く言えば感情的で無鉄砲。本人の言動が割と作品のキャラそのまんまという印象です。竹宮キャラってみんな感情的だからただ何も無いところにぽつんと一人で立ってても勝手にドラマが生まれちゃうイメージ(笑)
でも本当になんていうか、竹宮作品てその無茶苦茶さなアンバランスさが一番大きな魅力なんですよね。ワタクシが竹宮作品を好きか好きじゃないかと聞かれたらおそらく「あまり好みではない」と答えると思います。ワタクシがその昔イズァローン伝説とか読んでた当時はあまり好みに合う漫画家さんが出会えなくって、出来るものなら竹宮作品のファンになってしまいたいと思いながら読んでいたのですが、結局やはりあまり好みではなかったのですよね。絵柄はかなり好きなんだけど、ワタクシはやっぱりあんまり「少年が好き」なタイプではないので少年がヒロインだとフ〜ン(ーー)て感じにちょっと萎えちゃうし(少年がヒロインなシチュエーションよりもヒーローな少年同士がくっつくほうが好き)性格自体も鋼鉄のバリケードのように無神経なのであの繊細さに胸焼けしてしまう事も多いわけです。だけど面白い漫画かと言われたら文句無く面白いし、好みかどうかに関わらずグイグイ読んでしまうわけですよ。作品に何かそういう力が篭ってる。そんでいつも「ア〜これでもう少し自分の好みに合ってたらもっとのめり込めるのになあ…」と思っていた記憶が(笑)テラはその点テイストが少年漫画に近くて助かったというか、マツカみたいなキャラがもっと沢山いたらやっぱり敬遠してたかも(笑)この本によるとファラオの墓も割とのびのびと楽しみながら描かれていた作品のようなので、いつかEbookJapanでセールになってたら(爆)買おうかなと思ってます。なんかねもう常に生活に追われてカサカサと乾ききった暮らしを送っていますので(ーー)ベッタリねっとり湿度の高いロマンス(!)を読むくらいでなんとかバランス取れて丁度いいかもしれないです…(ーー)
読んでて全体的に感心したのは文体の美しさ。青池保子のエッセイを読んだ時も驚いたんだけど、プロのエッセイストの文章よりも文章がしっかりしていて読み応えがあったように思います。年齢というか世代のせいもあるかもしれませんけどね。やはり世代が上の方が携帯メールやらSNSやらで育ってないから一般的に「書く」という行為自体に真摯に向き合う傾向にあるように思う…というか基本的に全体的な言葉遣いや文章自体が丁寧ですよね。こういう文章が書けるのだから、なんだかんだ言ってただ感情に任せてストーリーを押し進めるだけではなく、冷静にシナリオを構築したり論理的に考えたりするのもやはり得意技なんでしょうね。なんとなく好きなものを激情が溢れるままに任せて創作しているようなイメージがあったので(超失礼)それにしてもそれ以上に色んな経験をしているというのは財産だな〜と感じました。特にヨーロッパ旅行の下りは秀越!あの章は本の中でもキラキラ輝いていたように思います。そんなに長文でもないのだけど、行った事のない場所に行って単に観光客スポットを回るのではなく、ひたすら自分が見たいものを見、食べたいものを食べる、そんな旅行をワタクシもしてみたくなりましたね〜。そんな旅、池袋くらいでしかしたことないですヨ(笑)
あと割と印象に残ったのが、風木のストーリーを構築するにあたって、まだ年若き読者に向けてこういう性愛を書くのだから教育的でなくてはならない、と考えていた…というくだり(文章はうろ覚え)全く予想もしていなかったキーワードに度肝を抜かれてビックリです。教育的とは!!風木と教育的って、ワタクシ的には全く繋がらない単語なので結構意外な(^^;;)きっと最終巻まで読んでみれば分かるのかもしれませんね。嗚呼…どう見ても誰も幸せになりそうにないアレを最終巻まで読むって結構辛そうなんですが…(ーー;)それにしても作品読んで全部分かったつもりになっちゃいけませんね〜。ワタクシのオツムが足りないから作者が作品に篭めた意図なんざ全く読み取れやしませんよ(ーー;)そういえばこれ以前にもブログに書いたような覚えがあるのですが、以前テラの原作について勝手な解釈を垂れ流していたら拍手で「あなたはソルジャ一・ブル一という人を全く理解していない」と延々と長文のご意見を頂戴したことがあって、あれにも仰天したものでございますが…。勿論理解などしているわけがない!だって一度も会ったことない人だし(爆)



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