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ASIAの独り言

在米ジョミブル者の独り言。全て自己責任でお読み下さい。
宮崎監督のドキュメンタリー「終わらない人」観てきました
fc2blog_20181220022036974.jpg全く興味がないのに宿六の謎な大プッシュによりしぶしぶ観に行きましたよ宮崎監督のドキュメンタリー映画(ーー;;)例によってほぼアメリカ人の大人ばっかりだったんですが、土曜日学校(仮)の先生らしき人を発見!クラスは違うけど一応同じ学年の先生なので見つからないようにコソコソと入場しました(ーー;;;)向こうは彼氏?友人?らしき男性と一緒だったけど私ったら母親だってのに一人で来ててなんかちょっと変だもんね(笑)

そして結論からいうと


酔った(ーー;;)


映画といっても明らかにハリウッドドキュメンタリーみたいな整った感じじゃなくて、カメラの人がフラフラフラフラ揺れながらあっちいったりこっちいったりしてるもんで、思い切り酔って気持ち悪くなりましたオエ〜〜〜(ーー;;;)最後のほうは画面を観てるのも辛くて頭も痛くなってきてね(ーー;)

それにしても酔うような映画を観たのは久しぶり。前回はブレアウィッチプロジェクトだっただろうか(ーー;;;)超大昔!

長さとしては一時間強くらいで、内容はほぼ「毛虫のボロ」制作過程でした。毛虫のボロ…。夏に日本に行った時に必死な思いをしてやっとジブリ美術館の4時のチケットを取ったら赤(仮名)さんはほぼ猫バスで遊び通しで最後の15分ほどで慌てて毛虫のボロを観に引きずって連れていった思い出が(ーー)あの時観といてよかった〜〜〜〜(ーー;;)

内容はつまり引退したはずの監督が、やっぱり何もせずにはいられなくて毛虫のボロを作ろうと思い立つんだけど、毛虫の動きを全て手描きってのは年齢的にも(体力消耗しすぎる)不可能だろうということで、今まで避けに避け続けて来たCGならばできるのではないかと若いCG制作チームと試行錯誤していくっていう感じです。面白かったのが、ボロが歩く時はこういう風にして欲しいといろんな動きを注文してもCGチームの方の方に全く意思が伝わらないために結局普通のアニメ制作と一緒のパラパラ漫画的なものを一杯描いて「このような動きにしてほしい」と伝えていたところ。

それでさ、正直もっと疑問に思ったのが、いくらなんでも監督レベルの人だったら、見つけて来たCGチームだって日本でも有数のトップクラスの人達だろうと思うんだけど、本当にそこまでしないと全く監督のやりたい動きが伝わらないところ(ーー;;)見ていてこちらがもどかしい!本当に日本の製作陣は今こんな感じの人達ばっかりなんでしょうか…。だってさ、例えばピクサーだってアニメいっぱいやってるけど、まあ内容は全く好みじゃないけどさ、いろんな動きはこりゃすごい!っていう発想や動きを一杯してるでしょ。だから日本で人材がいないってちょっと想像つかないんだけど、日本の場合の問題っていうのは才能や技術じゃなくて「人生経験が足りない」ってことなのかなあってしみじみ思いました。パソコンの前でCG作ってるような人達が子供の頃に野は山を駆け回り虫を捕まえて遊んでましたって、まあないもんね(ーー;;;)頭が良くて才能があればあるほど机の前に座り通しでガリガリ勉強して良い学校に受かって…という選択肢しかなさそうです本当に。会社勤めならそれも良いかもしれないけど、モノづくりに携わるとなると全身の五感を使って得た経験値が少なすぎますよね。あのチームにいた若い人達は例えば尺取り虫とかミミズとか本当に今まで一度も見たことがないのかもしれませんね…。

それでもっとびっくりしたのがさ、これが一番印象に残った部分なんだけれども、ボロの制作とは全く関係ないあるCG制作グループがAIで作ったCGアニメのサンプルを是非見て欲しいと持ち込んで来たところ。向こうは天下の宮崎監督に会えるっていうんでメンバーを大勢引き連れて来たんだけれども。そのサンプルっていうのが、気持ち悪い人型のクリーチャーが、足で立って歩行せずに頭を足代わりにしてくねくねと気持ち悪く移動するっていうもの。どうやらゾンビゲームなどに活用する予定とのことで、チームリーダーがものすごい自信満々でどうですか!ってドヤ顔で説明するんだけども、監督の顔はものすごく険しくてね。宮崎監督には体に障害を持った知り合いだか友人だかがいて、その友人は片足が使えないから歩くのも体を引きずってくるような感じでやってくる。お互いにポン、と手を合わせるのにもものすごく苦労する。このCGを作った人は、そういった人の痛みなどを全く考えたことがない、他人の心の中を想像もできないような人がこんなものを作っている。僕はこれを「面白い」と思って見ることが出来ない。これは生命に対する侮辱です。非常に不愉快です。と厳しい顔ではっきり言い切ったんですよね。相手のチームリーダーはまさかそんな反応が返ってくるとは夢にも想像していなかったようで、ただ絶句。超気まずい空気で部屋がシーンと静まり返る中、鳩が豆鉄砲を食らったような、その上なんか泣きべそかきそうな顔をしたリーダーの人が「こ、これはまだ試作品でして…」となんとか取り繕おうとするんだけど、監督の言いたいのは多分そういうことじゃないんですよね。物を作っているのに作る人間にあまりにも想像力がない。そういう人間がものを作ってはダメだ。という話なんだと思います。

他のシーンでも監督が過去のスタッフのアニメーターさんにダメ押ししてる場面がちょこちょこ出てくるんですけど、どの動きにも理由がなくてはいけないというのが監督の信条でね。例えば子供が転ぶシーンでも、ここで普通の子供ならとっさに体を支えるために手が出てなくてはいけない、だからこういう転び方じゃダメだとか、風呂敷の持ち方一つにしても、風呂敷包みというのは全体をもっと体にくっつけて抱くように持たなくてはいけない、結び目だけ持ってぶら下げるなんてことは絶対にしない、というような、なぜこのような動きにならなくてはならないのか、その理由付けが常になくてはならないってことなんですよね。そういうことを考えようともせずにただ絵だけ描いてるようなやつはやめちまえって感じなわけです。

で、監督はそのチームリーダーさんに問いかけるんですよ「君達は一体どこを目指しているんですか。こういうもの(クリーチャー動画)を作って一体何をやろうとしているんですか」するとチームリーダーさんは「人間の代わりにアニメを作ってくれる機械を作ろうとしています」

…(ーー;;;;)本当に想像力のカケラもないんだなこの人達(ーー;;;;)宮崎監督が「世も末だね」って言ってたけれども私もそう思う(笑)手描きを信条とする監督に「機械が代わりに」ってさあ。監督みたいな人が喜ぶと思っていたのかな。他の人に見せるならともかく、監督に見せるべきものではなかったですよね。映画の中で散々発信されてきた監督のメッセージ、気づいてなかったのかな?見せるなら息子の方じゃないですかね(笑)

このドキュメンタリーを制作したのはNHKなんですけど、これってわざとかな?わざと?この制作グループを潰したくてわざわざ?って疑惑を抱いてしまいますね(笑)このグループだって、監督がついにCGに手を出した!っていうことで喜び勇んでやってきたんでしょうけど、まさか日本全国、いや世界中に自分達のアホ面をこんな形で公表されるなんて思ってもいなかったと思うんですけど…。私だったら金払ってでもいいからそのシーンは削除してください!ってなりますけどねえ…。アレを見てこの制作グループに出資しようって人はいないんじゃないかな…。会社(?)としては面目丸潰れだと思うんですけどよく放送許してくれましたよねえ…。もともとそういう契約でミーティングに来てたのかな?

…と思ったらあの叱られてた会長(?)さんのコメントを見つけました。最初は断ったって、そりゃそうだよね(ーー;)あと実際にはあれ以外にもいろんな技術を紹介していたらしく、例のシーンはその一部を切り取ったものだということ。でもこのコメントを見るとなかなかこの人もえらいなと思います。

結局毛虫のボロが完成してバンザーイ、というところまではやってくれなくて、CGの制作チームに関しては思うように注文つけられなくてイライラ…というところがメインで終わってしまったのでちょっと残念な気もします。満足できない出来の作品を世に出してもしょうがない、と言い切っていたわけだから、毛虫のボロがジブリ美術館で放映されてるってことはそれなりに満足したから封切りを決定したんだろうし、監督の注文についていこうと頑張った若いプログラマ達が報われる場面があったらもっと良かったのにな〜と思ったのですが…。でもまあおそらくそれをやっちゃうと大団円で終わってしまうからあえて入れなかったのかもしれませんね。メインのテーマはいつまでも前へ前へと進み続けようとする監督、作らずにはいられないその生き様、ということだったと思うので。なんかね世の中には息をするようにものをつくっていないと死んじゃうような人種ってのがいて、宿六もその一人なんだけど、明らかに人種が違うなってしみじみしますね。技術だけ磨いても何も心の中から湧き出てこない人の方が世の中多いですもんね…私なんか技術すらないもんね(ーー;)


まあそういうわけでオエオエ酔いながらもまあまあ観て良かったなと思える内容ではありました。別にDVDとかで自宅で観てもよかったけど(笑)あとタバコとコーヒーばっかの上にラーメンばっかり食ってたらますます体に悪いよって結構強く思いました!つか初めて見ましたよ、玉ねぎ入りラーメン。どんな味なのか想像もつかない…。


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