ASIAの独り言

在米ジョミブル者の独り言。全て自己責任でお読み下さい。
ただいま脱皮中
良い子のみんな!日記の上の注意書きは良く読んだかね?読んでない人は上の注意書きを10回くらい読んで肝に銘じておいてくだされ。今日も語るよ。ウダウダ語るよ。じゃあ始めますよ。

長く海外に住んでいたりする人は、どうやって異文化に暮らす上で気持ちの折り合いをつけていくか、考える機会が必ずあると思います。
一般の人間の能力っていうのは、パン生地みたいなものだと思いますねえ。広く伸ばそうと思ったら薄くなるし、厚くしようと思ったら小さくまとめなきゃならない。ワタクシは割にどこに行っても適当に適応できるタイプだと思いますが、逆に言うと非常にズボラで物事に構わないでいい加減であります。逆に細やかで繊細な人だと例えばアメリカみたいなところにどうしても合わなくて、日本が恋しくて泣き暮らしていたりするという話も結構見かけます。

ナニガ言いたいかというと、二つ(それ以上でもいいんだけど)の文化に親しんでいるということは、二倍の発見や楽しみがあることは確かなのですが、逆の視点でいうとタブーなどの壁に二倍ぶち当たらなければならないこともある、ってことなのです。それでどうやって折り合いをつけるかっていうと、ある意味思い切り鈍感になる以外方法はない…とでもいうか。

一昨日あたりちらっと、3月6日の日記参照の祭り騒ぎの直前にもちょっとショックなことがあったって書いたんですけどね。日本語ブログを再開する直前は、海外活動で物凄く楽しいことか一杯あったからそういうのを沢山書こう!と思っていたんですよ。でも何故か日本語ブログ復活した直後に海外側で色々かなり落ち込むようなことがあって(立ち直りは早いほうですがね)、なんかこれって呪われたブログなんでしょうかね(笑)で、こちらの話題のほうは日記で書こうかどうか物凄く迷ったんです。書けば日本の方の中には「やっぱり海外って酷い!」って早合点する人が出るかもしれないから。肝心の伝えたいことってそこじゃないんですけどね。だけど清濁併せ呑むという言葉がある通り、異文化にどっぷり浸かっている上でぶつかるジレンマを語るという意味で書いておいたほうがいいかなあと。ですから是非なるべく公平な目で読んでいただけると嬉しいです。

マそんなにだいそれた内容でもないんですけどね。

簡単に経緯を説明すると、この間画材を買いに行った時に水彩カードというものを見つけましてね。要は封筒つき真っ白なカードです。ただカード自体が水彩絵用の紙で出来ていて、これに絵でも描いてお友達に送りなさいよというやつ。で、お世話になったお友達に、カードにイラストを描いて送ったです。

そうしたらそのお友達は勿論とてもとても喜んでくれてですね。

とてもとてもとても喜んでくれて…。

CG絵描きさんに頼んでそのイラストでLJアイコン作っちゃって、嬉しそうにLJでお披露目してたんです。

自分のLJのフレンドページでその方の投稿を見たとき、海外で活動しててあれほどショックだったことってちょっとなかったです。そのときの気持ちを一言で表現するならば「信じてたのに裏切られた!」みたいな…。ワタクシはLJアイコンってその人の顔だと思ってるんですよね。だから自分のLJアイコン(このブログのプロフィールに貼り付けてあるやつですけどね)はイラストとか使わないで、自分のHNも入れてるし、自分が投稿したりレスしたりするときは必ずこのアイコンを使ってます。でも沢山LJアイコンを持っていて、投稿によって使い分けたりする人も結構いるわけなんですよ。で、例えばGWの本編やアートブックからのイラストを使用してアイコン作る人もいるし日本の同人誌のスキャン絵を使って作ったりする人も沢山いるわけです。でも、ソレが海外だという認識を持つようにしているのでそれ自体は特に構わなかったんですけどね。

でもワタシは自分の描いた絵はそれぞれにテーマとか色々あるわけで、そういう絵の一部だけが切り取られてなんかメッセージみたいな文字と一緒にアイコンとして使われるという概念がどうにもこうにも我慢できないんです。自分が例えば頼まれてそれ専用に描いたイラストとかなら構わないんですけどね。あと、アイコンに使われることでそのイラストのイメージが定着しちゃうのがイヤなんですね。あるお友達はある絵描きさんのイラストで作ったアイコンを必ず使うんですけど、その絵描きさんの元イラストを見ると、そのお友達のことをまず思い出すんです。そうやってイメージが固定されるのがちょっとイヤで。で、そういうことを踏まえたうえでLJや自分のサイトには「二次加工厳禁」とその理由と共に注意書きを載せていたんです。勿論そんなの読まない人もいるだろうとは思っていましたが、少なくともまず一言断りを入れてくれるかなとは思っていました。そうすればはっきりと自分の基本方針を説明できるし、事実以前聞かれた時はそうやってお断りしていましたし。特に自分のLJ日記を読んでくれているお友達なら多少なりとも自分のポリシーは理解してくれているもの…と勝手に期待していました。

その大前提がですね、こちら側では全然違ったなんですけどもね。

で、今までは聞かれれば断ってきてたんですが、これからアイコン作っていいですかと聞かれて断ったときにでも○○さんは作ったじゃないですか、というような流れになったら断りづらくなるし、でも一度ネットに出してしまったものはどうにもならないし、かといってあんなに喜んでいるお友達に「アイコン削除してください」とは言えない…。

そういうことをグルグル考えていて、もうサイトとか一切削除してしまおうかと一瞬でも血迷って考えてしまうくらいショックだったんです。

で、祭りのときに心配してメールくれたお友達数人に、自分の文化的背景と心情をなるべく客観的に説明して、このアイコン製作事件(?)に関する皆様の率直な意見を聞いてみました。

そうしたら、やはりというかなんというか、全員何がショックなのか全く分からない、という意見でした。つまりね、こっち側では至極普通のこと、らしいです。プレゼントとしてあげた絵、まあコミッションで買った絵でもいいんですが、とにかうそれは貰った人のもので、それでサイトの背景に加工しようがアイコン作ろうがバナー作ろうが加工しようがその人の自由である、と乱暴な言い方をすればそれがこっち側の「常識」なのであります。絵描きのAさんがBさんに捧げるイラストを描きました~、Aさんありがとう、貰った絵で早速アイコン作りました~、うわぁ~光栄ですどうもありがとう!というのが一般的な流れらしいです。むしろ、そうやってアイコンを作ったということは、それだけ貰ったイラストがとても嬉しかった証拠で、最高の敬意を表していると思う、という全員一致の意見でした。勿論ワタシの説明はきちんと聞いてくれて理論的には理解できると言ってはくれたのですが、やはり心情としては分かりづらい感情だったようです。あとまあ注意書きとかプロフィールは読まない人も多いから…ということで。あぐあぐあぐ~やっぱり今回もワタクシは一人でマイノリティでございますよ。

確かに皆さんの言うこと頭では分かるんです。でもこういうのって理屈じゃないですからね…。こちら側で活動している身としては確かに何も悪いことではないし、むしろ絵描きとしては喜ぶべき出来事なのですが、自分の中の日本人の部分でやっぱり受け入れられない面があるんですよね。自分でも大袈裟だなとは思ったんですが。そんなにイヤなら本人にそれとなくアイコンについて注意してあげようか…?と言ってくれた人もいたんですが、いや…これは多分自分自身のキモチの問題だし少し考えたいな…と。

それで週末悶々悩んでて、ちょっと吹っ切りたくてちょっとアヤシイ感じのイラストを描いてみたくてAさんの小説のイラストを描いたら今度はあんな祭りが起きてしまって。色々とダメージ120%って感じだったのでございますがね。全くもってついてない一週間でございました。もう立ち直れないかと思いましたヨ。

それで色々考えたんですけど、やっぱりこっち側の事情を考えたら一方的にアイコン削除してくれとは言えないんですよね。自分の日本側の部分をぐっと抑えて飲み込むしかないわけです。まあどうしてもイヤなら我慢する必要はないわけですが、そもそもその人のために描いたイラストではありますし、そのお友達の喜ぶ様子を見たら…ねえ…。で今の自分ってイソップ童話に出てくる蝙蝠みたいだなあと思ってね。英語圏側のファンダムにいると、ああ日本じゃないからしょうがないなあみたいに考えて、日本側で気に入らないことがあるとああ英語圏じゃないからね、みたいな。両方を同じように理解し同じように見ることは大変難しいし、両方の事情に精通している人ってやっぱりなかなかいないから寂しいなあって思ったりすることもあるのです。

ただ、これは別にファンダムに限ったことじゃなくて海外での日常生活の上でもいえることなんですけど、状況は変わらないしあとは自分の受け止め方次第なんですよね。アメリカの田舎に住んでて日本のものが買えなくて不便と愚痴り、東京に帰省したら人ゴミが辛いと嘆く人。アメリカの田舎の広々とした土地を喜び、東京への帰省では漫画や本を買えて嬉しいなあと素直に喜ぶ人。状況は同じだけどどちらがいいかっていったら後者のほうがいいに決まってますよね。

一週間沈黙を守ってたら皆さんに随分と心配していただけて、それを考えたらとてもありがたいことです。お友達にも相談して少し落ち着いたところで、じゃあこれからはどういう方針で行けばいいのかなって考えたんですけどね、やっぱりここは神経図太くして逞しくいくしかないかなって。まあこういうときは前進あるのみ、がワタシのポリシーなんですけどね。ブルドーザーのごとく突き進むしかない、みたいな。あれから2週間くらいたって、その人がアイコン使ってるのを見てもとりあえず胸がキリキリしたりはしなくなりました。それだけ喜んでいただけたことを素直にありがたいと思わなければなりませんね。こういうのを乗り越えてまた更に逞しくなっていくわけです。そうやって色々と免疫をつけると同時にある意味繊細さとかがますます失われていくわけなんですがね…。

ただいま脱皮中。一皮剥けたASIAさんはもっとタフになっている予定です(笑)鼻息とか荒くて乱暴者だからもうね近づかない方がいいと思うよ…。
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