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ASIAの独り言

在米ジョミブル者の独り言。全て自己責任でお読み下さい。
医療と保険の黒魔術
8月に数日間やたらとお腹が痛くてこれはマジでヤバいかも!ってER(救急病院)に涙目で駆け込んだら様々な検査の上全く何も異常無かった上に翌日には痛みがなくなったという超トホホなお話をしたんですけどね(ーー;)

やっとその時の請求書が届いたのですよ。

何故このように時間がかかったのかというと、まずERに行った時に当然保険カードを持参して提出したのですが、何故かそれが入力されてなくて(アメリカあるある)保険無しという設定で請求書が届いたんですね。それでオンラインで正しい保険情報を入力したら、今度は何故か保険から支払いを拒否されて請求書が届いたのです。それで保険会社に電話したら向こうの入力手違いで(更にアメリカあるある)やっとこさ情報を訂正してもらって、なんてことをやってたら時間がかかったのです。アメリカの様々な手続きって、保険であろうと銀行であろうと間違いがとても多いので、常に目を光らせて何か不審なことがあればすぐに電話をかける準備を整えていないといけません(ーー;)全くもってめんどくせえ事でございますよ。

←ところでこれが保険会社に支払い拒否された段階での請求書でございます。お値段は$304なり。正直言って「…安い!なんか騙されてるんじゃない??」って狐につままれたように感じたものです。だってCTスキャンまで撮ったんだよ?医療費のバカ高いアメリカで絶対これだけで済むわけないんじゃん?

ところが保険が降りて最終的な請求書が届いて、初めてその謎が解けたのでございます。


fc2blog_20161214011422408.jpg←それがこの請求書。これ見てビックリ仰天でございますよ!だって病院の請求が$304からなんと$4000近くまで跳ね上がっている!!!!そのうちネットワーク割引が$1111、そして保険会社が$2800ほど負担してくれて、ワタクシの払う金額はCopay(問診料的な何か)の$100で済んだんですけど。上の保険無しの時の請求書は「Emergency Dept Visit」という超ふわっとした(笑)詳細しか載ってなかったのですが、保険会社宛の請求にはやれ採血だの血液検査だの尿検査だの非常に事細かく書いてある…よくよく見ると「Emergency Depet Visit」と同じコードも載っているのですが、こちらの請求は同じコードでも$500!その上検査の諸々は上の請求書には全く含まれていません。いくらなんでもフリーダムすぎねえ?

これを見て色んな謎が解けたんですけど…。つまり、病院は保険を持っているかいないかで請求書の額を変えてくるわけです。それもかなり!だって$300と$4000じゃ全然違うじゃん?13倍くらい違うじゃん?(ーー;;;)病院の請求があまりにも高くて払えない場合はゴネると分割にしてくれたり安くしたりしてくれるとは良く聞く話なのですが、これは凄すぎる!なぜ病院がこういうやり方をするかというと、医療費がやたらと高いアメリカ、移民や貧乏人に正規の金額を請求しても結局払ってもらえなくて逃げられてしまうケースが多いからなのではないかと…。その点ちゃんと保険を持っている人なら幾らでも保険会社からぶんどれるわけで、他の人から払ってもらえない分も保険持ちの人に請求するという形になっているのではないのでしょうか。要するに取れるところから徹底的に取るしかないわけ。勿論保険会社も全ての請求をカバーしてくれるわけではないので、その分保険持ちの個人にしわ寄せが来るわけで…。

アメリカの医療保険の闇を見た…というかしょっちゅう見させられているけれども(ーー;)こうやってあからさまにはっきりと認識させられたのは初めてです。

だってさ!今の職場の保険はとってもカバーがいいんですよ。一応研究病院ですからね。だけどもっと会社の保険のカバー率の低い職場なんていくらでもあるわけで。ワタクシの保険は幸いERはCopay以外は100%カバーされるというすんばらしい保険なんだけど、ERはなにしろ高し自己負担一割とか三割とか珍しくないわけです。そうなると、保険を持ってるほうが保険を持ってないよりも沢山お金を払わなくちゃいけないなんていう矛盾が当然出てくるわけで…。というか今回のケースでは、たとえ自己負担一割だったとしても$4000の一割+$100のCopay=$500となるわけで、当然保険無しでの請求$300を軽々上回ります。

こえ〜(ーー;;;;)他の不満はともかく、とにかく保険の良い職場でヨカッタ…。

アメリカはこの保険のシステムというのが超ややこしいのですが、こちらが一応ワタクシの職場の自己負担の一覧です。もっと分かりやすい一覧がどっかにあった筈なのですが見つからなくて面倒なのでとりあえずこれを貼付けました。ウチの保険の場合、行った医者&病院が職場の保険のネットワークに加入しているかしないかで金額が違い(そしてこれ以外にも更なるカテゴリがある)、ワタクシは一応州外に住んでいるので本来はネットワーク外なのですが、例えば州外の大学に通っている子供をカバーするための、ネットワーク外の病院をカバーするためのまた別マルチプランネットワークというのにわざわざ加入しておるのです。そんで病院に行く前は必ずその行き先がネットワークに加入しているかどうかを確認します。これを怠ってネットワークに加入していない医者にかかると医療費がぐんと跳ね上がる(ーー;)でCoinsuranceというのが会社負担・自己負担の割合で、ネットワーク内だと1割自己負担、ネットワーク外だと3割自己負担。でDeductibleというのがトータルでの自己負担の金額で、個人の場合は自己負担が$500を超えたら残りは保険会社が払ってくれるという仕組み。家族で入ってる場合は$1000。ネットワーク外だとご覧の通り金額が跳ね上がります。そんで色々とややこしいんですが、一番下のMaximum Out of PocketというのはCopay, Deductible, Coinsuranceをトータルしての年間自己負担の最大金額という意味です。個人ならば合計$6600、家族ならば$13200までが自己負担。つまり家族で加入しているなら132万円くらいまでは自己責任というわけ。ネットワーク外の場合はこの上限がないので、どこまでもいつまでも幾らまでも自己負担三割+その他諸々を払わなくてはならないというわけです。

ちなみに月々会社に保険料を$600くらい払ってます(ーー)オバマケアのせいでどこも保険料が跳ね上がって超迷惑!だけどこれって本当に考えてみたら、保険料だけで月々$600くらい=年間$7200くらい払ってるのに、保険無しの人に比べてER請求が$200くらいしか差がないということになるわけで…。なんか本当に真面目に働き損だって思う人が出てくるのも無理からぬこと(ーー;)まあワタクシはチキンでございますからきちんとどこかに所属しているという安心感は何者にも代え難いと思うタイプでございますから良いですけれども。今回は検査だけで済んだけど、たとえば入院とかなったら軽く一日10万円くらいかかりそうですしね。

アメリカの保険って、基本システムだけでも超ややこしくて、これ以上の説明はする気にもならないのでここらへんでやめておきますが、今回の例を見てアメリカの保険システムをいくら頑張って理解しようと思っても無駄なんだなってことがはっきり分かりましたよ(笑)だってさ〜最終的に病院が幾ら患者に請求するかってのは結局のところ病院が好きに決められるんですよね。だから自己負担がどうだの上限がどうの、って色々考えたところでそもそもの病院からの請求額がこんなにやりたい放題の無法地帯だったらこちらが把握出来る訳ねえだろうってことで。例えば何かの手術をしなくちゃならないけど幾らくらいかかるのかしら…なんていうのはハッキリいって保険会社の支払いが済んで最終的な請求書が届くまで全く!全く!全く!!!!分からないわけなのです…。その上今回のケースでも身にしみて分かったように、奴等はしょっちゅう入力のあれやこれやを間違えておりますからのう(ーー)


ワタクシ的にはこの$300と$4000の差は結構な衝撃でしてお友達とかに喋りまくっているのですが誰も驚かない(笑)というかみんな「健康保険は黒魔術」的な認識の模様…そのシステムを理解している人は誰もおらんのです(ーー;)

考えてみたらワタクシの社会人デビューした最初の会社は健康保険会社だったのだけど、あそこにずっといたら保険的には安泰だったよなあ…(笑)キャリア的には袋小路だったので転職したんですけどね。まあ病気や怪我をしないように頑張ります(ーー;)



拍手パチパチありがとうございます♪(^。^)
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