ASIAの独り言

在米ジョミブル者の独り言。全て自己責任でお読み下さい。
たんじょうびにはなにがほしい
ある方のリツイートで見かけた年下攻めの誕生日妄想が恐ろしくツボにはまったのですが、せっかく自分でも(珍しく)リツイートしたのに元ツイートがなぜか削除されてしまっていてとてもとてもミ~は悲しいでござる(;_;)だけど同じようなシチュエーションだったら自分ならこういうアレンジが萌えるかな~と思ったのをとりあえず自分でも書いてみました。もともとツイートだった文章にあれこれ足しただけなので短いです。登場人物は当然いつもの二人(^3^)いい感じに短いから漫画にするのにもちょうどいいかも…♪♪♪



「そろそろ君の誕生日だね、何か欲しいものはあるかい?」

返事が返ってくるまでにしばしの間が空いた。

彼は何かを思案しているような面持ちで、どこか遠くを眺めている。
柔らかい春風が長めの黄金色の前髪をさらさらと揺らしていく。
薄紅色に染まった花びらが、一枚、また一枚と音も無く川面に落ちていった。
いらえは無い。
声をかけ直そうか、そう思って口を開きかけた瞬間に、彼がゆっくりと振り返った。
見渡す限りの花霞の中に佇む、すらりとした体躯。
その幻想的な光景に、思わず目を奪われた。

「貴方が欲しいです。滅茶苦茶にして声が枯れるまで一晩中啼かせたい」

衝撃的な言葉が、まるで天気の話題のようにさりげない口調で彼の唇から零れ落ちた。
あまりに予想外の内容に一瞬息が止まり、僕は何度か瞬きした。
きっと何かの錯覚だ。
僕と彼は、ただの…。
こんな幻聴が聞こえるなんて、あたり一面満開に咲き誇る花に酔ってしまったに違いない。

聞こえなかったことにしよう。
困惑しながらそう考える僕に向かって、金髪の青年は距離を詰める。
一対の翠玉に、僕の瞳は囚われた。
いつの間にか、手を取られる。
視線を外さぬままに、彼の柔らかい唇が手の甲を軽く掠めた。
彼の意図はもはや、間違えようも無かった。
花びらがまた一枚、はらりと雪のように舞い落ちた。

次の瞬間、彼はふわりと顔をほころばせる。
僕の大好きな、いつもの彼の屈託無い笑顔にほっと安堵する。
ひょっとしたら、何もかもが薄紅色に色付き咲き乱れる花達の見せた幻だったのかもしれない。
だが、繋がれたままの手は何故か一向に離してもらえない。
身体の芯に灯った熱を自覚しながら、僕はただ舞い落ちる花びらの中で途方に暮れた。
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