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ASIAの独り言

在米ジョミブル者の独り言。全て自己責任でお読み下さい。
追悼 (u人u)
本日は超絶久々に海外ファンダムの話です。といってもファンダム自体の話ではなくて、一人のお友達のお話。


このサイト(ブログ)を長いこと読んでらっしゃる方は覚えていらっしゃるかもしれないですが、まだ私が海外ファンダムのGWイチニジャンルで大活躍(…)していた時代…このブログの「海外オタク文化」カテゴリを選択するとドロドロの揉め事やら私の阿鼻叫喚物語(ry)が読めるわけですが、ブログでは仮の名を毛布さん、と呼んでいたお友達がいらっしゃったのです。

fc2blog_201903270922233d4.jpgfc2blog_201903270924133ca.jpgなぜ毛布さんという仮名にしたかというと、その昔刺青厨(ヒイロとデュオの刺青をデカデカと背中に入れたボーダーで躁鬱のイタイ海外絵描き)に目をつけられてガタガタ揉めた時に、編み物が趣味な毛布さんが「元気出して!」と手編みの毛布を送ってくれたからなのです(@@;;;;)他にも赤ちゃん用にぱっと被せられるフード付きケープも何点か編んで送ってくれたし(外出の時にものすごくお世話になった)当時ネット上でキチガイ刺青厨に理不尽にボコられて青息吐息だった私をなんだかんだと気にかけてくれてました。

なのでブログでは便宜上毛布さんとあだ名でお呼びしていましたが、ハンドルネームをSunhawkという人で、毛布さん自体も素晴らしいGWイチニの字書きさん。海外イチニジャンルにいた人なら知らない人はいない、当時人気の頂点にいた方。ウチのサイトにもちょっとだけどその方の小説の日本語訳が置いてあります。彼女は長編も沢山書いていて「Ionシリーズ」という長編シリーズが特にファンダムの中では有名でした。彼女はイチニ以外にジャンル替えをする事なく、私がイチニから足を洗ったあともずっとイチニジャンルに滞在し続け、毎年12月になるとクリスマスに向けてのカウントダウンで12日間毎日毎日イチニ短編を書いてアップするということをなんと去年の12月まで毎年毎年続けていました。

ただし彼女は素顔を晒したりプライベートを晒すことに全く無頓着なアメリカンオタクとはかなり違い、プライベートを完璧に隠していました。毛布さんに実際に会ったことのある人はおらず、本名すら誰も知らず。同じジャンルのお友達の間であれやこれやを送り合う時も必ずハンドルネーム名義の私書箱を使う慎重さ。彼女の素性を知ってる人って、イチニファンダムには誰もいなかったんじゃないでしょうか。

そんなわけなので、私も毛布さんもといSunhawkさんの本名も知らないのであります。クリスマスカードが送られてくるときも私書箱、こちらから何かを送る時も私書箱。私が置き場所に困ったイチニ同人誌を処分するとき、欲しいなら送るけど?と聞いたところ、ご主人にバレたくないと却下されたり(結局他の海外友人に送った)とにかくものすごく用心深い人でした。年齢すらわからないけれど、五年前くらいのメールに今の会社に勤めて35周年、と書いてあったので、60歳は過ぎていたと思われます。

とにかくイチニから足を洗った私と毛布さんは、イチニについて語り合うことはほとんどなかったのですが、それでも年に数回はメールのやり取りをしてたんですよね。他のイチニ関係のお友達とは今となってはやり取りする相手は誰もおらず、でも毛布さんとだけはなぜかやり取りが続いていて。とはいえ、内容も大した事ではなく、例えば宿六がアルバムを出せば毛布さんは喜んで買って聞いてくれたし、毛布さんが日本で出版されたGWの続編(?)小説について知りたいと言えば簡単にあらすじを翻訳してあげたり、猫の話やらポケモンGOの話やら(毛布さんもプレイしてた)、とうらぶにハマった話とか、同じジャンルで活動はしていなくてもなんとなくメールでお付き合いが続いていたんですよね。毛布さんもフルタイムで働いてて娘がいて。働いて子育てしながらその合間にイチニ小説書いてたわけで、そんな話とか。要はまあ、普通に友達同士がするような話題だったのですが、それが彼女の魅力というか、どんなにつまらない話題でもなんとなく読んでて楽しくなるような文面だったんですよね。同じ活動こそしていないけれど、なんだかんだと話すことがあった。

そんなこんなで細々とお付き合いが続いていたのです。

最近宿六がアルバムを出したので、その知らせを兼ねて、それと新しく買い揃えたカラーインクで描いたジョミブルといちみかイラストのリンクも添えて「カラーインク最高!」諸々、近況のメールを出したのが先月のこと。


が。

つい最近毛布さんからメールが来て。普段返事が来るのは2、3ヶ月くらい後だから今回は随分とお返事が早いなと思ってメールを開けたら。


書き出しが「私はSunhawkの娘です。」でした。


……。


メール自体は短いものでした。


毛布さんが亡くなった事。
数年前から癌に侵されていたこと。
当初の治療の予後が良かったので周囲にはなるべく隠していたのが、だんだん健康状態が下り坂になってたため、ファンダムの知り合いにも知らせておかなくてはという話をしていたとこと。
そこへもって風邪だかなんだかの感染症にかかったのが追い打ちとなってあっという間に容体が急変したとのこと。
ここしばらくは結婚した一人娘さんがつきっきりで自宅介護をしており(旦那もいたんだろうけど)無事に看取られたとのこと。

それで。

それで。

私の名前が「もしもの時の連絡先リスト」に入っていたこと。



……。



「母はよく『尊敬してる相手』と貴女の事を話していました。母の友人でいてくれてありがとう」と締めくくられた文面の中で、これが一番突き刺さったかな…。

私は毛布さんに家族の写真入りクリスマスカードを送ったことがあるので毛布さんは私の顔も名前も住所も知ってるんだけど、私は毛布さんの住所はファンダム活動用の私書箱しか知らないし、勿論本名も知らないし、当然顔も知らないわけ。

だけど毛布さんは自分に何かあった時はASIAにも知らせてあげて、と私の名前も挙げていた。毛布さんは当時のイチニファンダムではトップの人気を誇っていたし、沢山の人に好かれていたから、そういった「連絡先」は沢山あったんだろうけど…下手したら何百人もリストに載ってたかもしれないですけどね!(^^;)

しかも娘さんが「母が書きかけていて未送信だったメールのお返事です」と送付してくれた書きかけのお返事がまた…。

アルバムのリリースおめでとう!車のステレオが壊れてるんだけど、娘がスピーカーとiPodを設置してくれたから早速通勤(ギリギリまで仕事してたらしい)の時に聞くね!カラーインク凄いじゃない、新境地開拓ね!娘に見せたらビックリしてたわよ!

といつも通り明るくつらつらと書かれる近況の最後に

「実は白状しないといけないことがあるの。実は私」


でブッツリ文面が切れてるわけ!

なにこれ!!

どこぞのミステリー小説に出てくる謎のダイイングメッセージみたいじゃん!

本当に最後のメールまで毛布さんらしい…。(;▽;)
ああでも私の最後のメールはちゃんと届いて読んでてくれたんだあ…。


なんだかね〜〜〜〜。

去年の暮れには伯父が、先月には義兄が亡くなったんですけど、別段悲しくなかったんです。まあ義兄は両手に数えるほどしか会った事はないけれども、伯父は子供の時は結構会う機会はあったし、全くなんとも感じない自分は結構冷たいなって思ってたんですよね。

だけどこのメールには泣けた…。

一度も会った事すらない人なのに…。

彼女はちゃんと(?)私のお友達だったんだなあ…。


そんで今日超絶久々にLiveJournalにログインしてみたら、毛布さんの娘によって毛布さんの最後のメッセージが投稿されてました。

彼女、今年のクリスマス用の12日間の小説を既に書き溜めてあって、娘さんが今年のクリスマスに最後の「12days of Christmas」として投稿する予定なんですって…。どうも去年のクリスマス小説の投稿も全部娘さんがやってくれた模様。

すごすぎる…。

それだけでも凄いというのに、メッセージ自体の内容も、最初はどんなに駄作でもいいからとにかく心の赴くままに書き続けなさい、いつかそれがあなたの力になる。好きなことを続けなさい、成長することを止めないで、人生は短いのだから

的などこまでも美しい文章…。

脳にまで癌細胞が転移した人が死に際に書いたとはとても思えん…。まさに巨星墜つという感じ…。

つか過去のメールを読み返していたら、このメールもあのメールも既に余命宣告されてから書かれたもの…嘘でしょそんなのおくびにも出してないこの人生最高に楽しんでますな文面(^^;;)


カッコいいな〜〜〜〜〜〜私が同じ立場だったらこんなに美しく人生幕引けないような気がします(ーー;;)



まあとにかく(ーー;)

色々考えてしまいましたね〜〜〜〜〜。最近本当に忙しかったり疲れ気味で二ヶ月間くらい全くお絵描きできてないんだけど、やっぱり好きなことは頑張って時間を作って続けなきゃですね。あと、やろうかやるまいか迷った時はやっぱり出来る時にやらないと。という気になってきました。

毛布さんからは本当に色々と学ぶことが多かった。自分が他人にとってそういう存在になれるとは全く思ってはいないけど(実際毛布さんはリアルの世界では非常にインドアで友人も少なく地味な暮らしをしていたようですが)、本当に良いお手本になってくれてありがとうございます毛布さん(ー人ー)ご冥福を心よりお祈りいたします。私も頑張るよ。



拍手パチパチありがとうございます♪(^。^)
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