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ASIAの独り言

在米ジョミブル者の独り言。全て自己責任でお読み下さい。
「Knives Out」観てきました
fc2blog_202001080315309df.jpg結構前(多分去年)に予告を見てすご〜〜〜〜く気になっていた映画「Knives Out」を観に行きました!

宿六が赤(仮名)さんを映画に連れてくるのに便乗したんだけど、上映時間が結構ズレていたので結局自分の映画が始まるまで1時間くらい待つ羽目に。でもここの映画館はディナーシアターに改装されてお酒も出すようになったので、真昼間からサングリアなど嗜みながらスマホいじりつつのんびり待ちました。自分で運転してないと出先でも気にせずのびのびお酒飲めるからよいですね!ちなみに赤(仮名)さんの映画は私の映画より1時間半くらい早く終わったんだけど、すぐ近くにプレイエリアつきのマックがあったのでそこで遊ばせて時間を潰していた模様です。


ネタバレバリバリバリ〜の感想です↓



つい最近2017年に封切られた「オリエント急行殺人事件」の映画をレンタルしたんですけど、いや〜これがかなり失望の出来だったんですよね。映画のどんでん返しである「乗客全員がグルで共犯でした」というオチが有名すぎて、脚本がうまくいかなかった要因なのかなとも思ったんだけど。

この映画を観たら、オチが分かっていても面白い映画は作れるんだ!とはっきり再認識できたのは良かったですね(笑)

監督のライアン・ジョンソンはスターウォーズ・エピソード8を作ってものすごく批判を浴びた悲劇の人(ーー;)なのですが、この映画はすごく良かったです!なんだやればできるじゃん(^。^)やっぱりね、スターウォーズの失敗はディズニーの上の方針に原因があると思うの…。

ぱっとあらすじを書くと、超有名な売れっ子ミステリー作家の爺さんが子供や孫達を招いた自分の85歳の誕生日パーティーの翌朝、ナイフで首を掻き切られて死亡しているのをお手伝いさんが見つけるというのが事件の始まり。

警察と、なんだかちょっと怪しげな(しかし有名らしい)私立探偵が現れて捜査を始めるわけなのですが、もうしょっぱなから怪しい容疑者が満載!という流れなのです。しかしながら決定的な証拠はなく、みんなまあ適度にアリバイも完璧。争った様子もない事から、不自然だけれども自殺だろうと警察の結論がまとまりそうになったところで、通いの看護婦の回想が始まります。

そんでその回想によると、看護婦のミスでモルヒネを大量に投与してしまい、慌てて持っている筈の中和剤を探すもバッグの中には見つからず。あと五分足らずで大作家は死んでしまう、救急車を呼んでも間に合わない、パニクる看護婦をなだめる大作家。殺人者の汚名を世話になった看護婦に着せないためにも、「これから私の言う通りにするんだよ」と言い含めて大作家は看護婦を無実に見せかけるために色々な手順を授けたのちに自らナイフで首を切って自殺します。それが作家の死の真相。

…という流れ、かなり序盤で大作家殺人事件の真相が暴露されてしまうのにまずビックリ。謎解きも何もあったものじゃない。つまりこの映画は謎解きや犯人を当てるタイプの映画ではないということなんだけど、その後しばらくは看護婦サイドから真実がいつバレるかとハラハラしながら名探偵の捜査を見守っていくという形に。

この後のあらすじをパラパラ書いてみたんだけど、うまくまとまらなかったので、まだ映画を観ていない方はぜひご覧になってください(身も蓋もない)なぜあらすじがうまくまとまらなかったかというと、舞台自体は全く壮大でもなんでもないのだけど、結構な情報量なんですよね。それがパズルのように組み合わさったような脚本になっているので、ちょっとめんd…書き起こしづらいんです。


大作家には子供と孫がそれぞれ三人ずついるのです。

長女:不動産会社経営
長女の婿:嫁の会社のお手伝い。不倫をしているのが大作家にバレた
長女夫妻の息子:放蕩孫息子。大作家の遺産分けから排除されることが決定
長男:鬼籍
長男の嫁:無職のインフルエンサー。娘の学費の二重取りをしていたのが大作家にバレて援助打ち切り決定
長男の娘:やたらと学費の高い私大で趣味の延長のような専門を取っている孫娘
次男:大作家の出版社経営。大作家に近々クビにされる予定だった
次男嫁:空気
次男の息子:スマホに張り付く空気

&おそらく100歳は超えているであろう、ボケかけた?大作家の母。

というわけで、誕生日パーティーで大作家と揉めたのは四人いるわけですが、長男が既に鬼籍というところがリアリティがあって良かったですね。この嫁ってさ、もし舅が大金持ちじゃなかったらとっとと死んだ亭主の家族なんて縁を切ってさっさとイイ感じの若いのでも引っ掛けて再婚してたと思うんですよね。だけど金蔓を手放すわけにはいかないからこうやって誕生日パーティーなんかにもゴマすりにやってくる。生前長男が何をしていたのかは知らないけど、大作家からかすめ取ってた学費なしには生活は成り立たないらしいので、保険金とかあったとしてもとっくの昔に使い果たしていたんでしょうね。大学費用の二重取りくらいで暮らしていけるかな??と思ったのですが、高い私立大だと年間学費のみで600万くらいするから、それプラス寮費や食費なども込みで援助していたとしたら800、900万くらい出してたかもしれないし、なるほどそれだけかすめ取ってたら嫁一人くらいなら悠々暮らせそうですね。

それと次男ですが、自分の書いた本の出版社を切り盛りしているくらいだからそれなりにデキる男なのかと思いきや、クビにされちゃうってことはやっぱりそれまでに色々問題を起こしていたのかもしれませんね。

長男の娘もどうも将来設計を考えて大学の専攻を選んだという感じはしない=長男もあまり切れ者ではなかった?という推測から、おそらく三人の子供達の中で一番大作家に似たのは長女なのではないかなと思われます。父親の財産に頼らず、自分で会社を起こしてバリバリ頑張ってるところとか。父親の財力にも頼らず、ちゃんと自立している長女にもびた一文も遺産を残さなかったところがちょっと意味不明なのですが…。長女に残すと不倫婿と放蕩孫息子に行くのが分かり切ってるからかな??思い出の家くらい残してあげればよかったのに。長女もお金が欲しかったわけじゃなく、父親から愛されていたという証が欲しかっただけみたいな感じのこと言ってたけど、最後の炙り出し手紙の場面、あれは多分子供の頃に大作家が炙り出し手紙で子供達と遊んでくれた思い出(ミステリ作家だからそういうトリックも好んだだろうし)があったからこそああやってなんの気なく炙ってみたんだと思うんですよね。内容こそ残念なお知らせ…でしたけど、あの炙り出し手紙を書いた事自体が大作家の長女への愛情の証という演出は良かったですね。

一番最後で家族全員が家の外からバルコニーの看護婦を眺めるシーン、長女が一番サバサバした顔してタバコを吸ってたような気がします。彼女だけが父の遺産を必要としていなかったせいもあると思いますが。ただ、夫には女がいて息子は殺人犯、結局一番孤独になってしまって、一番可哀想といえば可哀想…。

オリエント急行殺人事件の映画と違って、この映画は全員がいい感じにゲスでアクが強いのがとても良かったです。オリエント急行と違って、俳優達の演技力がちゃんと生かされてたという感じ。置物レベルに存在感のなかった次男息子と大作家母も意外な役回りがあったし、特に追い詰められた次男がわざわざ看護婦のアパートまでやってくる場面、最初は悪い人には見えなかったのにあそこは光の加減も手伝って、次男の恐ろしいほどのキモさがうまく演出されててましたね。ああいう安アパートにいるべきでない種類の人間が立っているという状況の異様さみたいなのが際立ってました。

あと弁護士の中の人がフランク・オズだったのを、クレジットを見て初めて気づきました。えっフランク・オズって俳優だったっけ??(^^;)マペットのイメージが大きすぎてびっくりです。「Stepford Wives」のリメイク映画で監督をやっていたけど、ちゃんと人の姿(!)で映画に出演しているのを見たのは初めてかも。でも本当にオールスターキャストの名に恥じない良い演技でしたね。もっと俳優として活躍してほしい!それとも私が知らないだけで実は色々出演してるのかな?あとで調べてみよう。

この映画、100点!と言いたいところですが、看護婦の「嘘をつくとゲロを吐いちゃう体質」というところがなんかちょっとリアリティがなさすぎて99点というところかな。一体全体なんでああいう設定にしたんでしょうかね??今までに観た映画やテレビドラマのどこにも同じ設定見かけた事がないんですけど。本当にそんな体質が存在するのかどうかわからないけど、本当にいたとしたら看護婦なんかじゃなくてもっと重要なポストに抜擢したいところですね!大富豪専属の会計士とか…。ただ、あの体質があまりにも現実離れしていたので、本当はもう一段どんでん返しがあって、実は全ては看護婦が黒幕の計画殺人だったのです!ってなるんだと最後の最後まで信じてました(^^;)いつ看護婦がワルイ顔でニヤっと笑い出すのかをずっと待っていた阿呆な私(^^;)結局一番の悪者は放蕩孫息子だったわけですが…。巻き添えをくったお手伝いさん、本当に可哀想(;_;)

そういえばクライマックスでのナイフのシーン。結局おもちゃの飛び出るナイフだったわけですが、あそこに飾ってあるナイフ、まさか全部飛び出るナイフのコレクションだったというオチなのでしょうか(@@;;)あんなにたくさん種類があるものかな?と思ったけれど、おもちゃとして店に出回っているものでなく、舞台用に作られたナイフだとすると確かに結構種類がありそうですよね。

大作家のクズ家族たちの怪演に隠れて影が薄かったのですが、ダニエルクレッグ演じる探偵役が、スタンダードな名探偵ではなかったのも味わいがありましたね。どうやら映画自体の舞台はマサチューセッツという設定らしく、探偵は南部訛りがあったんですが、ちょっとここらへんの訛りとは違ったけどあのアクセントのおかげでものすごく曲者テイストが強調されてて良かったです。なぜに私立探偵ごときが警察の捜査に堂々と混ざってたのかが謎なのですが…。あのなんともいえない胡散臭さ、シャーロック・ホームズよりは刑事コロンボタイプかな?コロンボも懐かしいな〜〜どこかで観られないか探してみたら、アマゾンプライムに入ってました。一話70〜90分で結構上映時間にばらつきがあるのだけど、昔だからおおらかだったのかな?7シーズンもあった!今観ても面白いと思えるかな〜ちょっと不安ではある…。考えてみるとコロンボも最初っから犯人が分かってた上でのストーリー運びですよね。私は日本で吹き替えで観た記憶でしかないので、本物の音声で観たコロンボがどういう印象になるのか楽しみなような不安なような。

「Knives Out」はもうちょっと見返したいところがあったので、レンタルで出たらまた観たいと思ってます。ドクター・スリープはいつレンタルが出るかな〜〜。
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