ASIAの独り言

在米ジョミブル者の独り言。全て自己責任でお読み下さい。
愛の妄想劇場・牛若丸
(今回は妄想劇場なのでレスなどはまた次回で♪)

チャットで亀ブル~→亀仙人→ナントカ武道会に参加するジョミ~→ラスボスは謎の仮面戦士ブル~、とかいう感じでキャッキャッと楽しく遊び語り(?)してたわけです。仮面が狐の面だったりしたら可愛いとかおっしゃった方がいて、面なら天狗とかどうかしらみたいな話になって、牛若丸みたいなという話になって、ネジが吹っ飛んで今回の妄想劇場になり申したぞ皆の衆。ちなみに牛若丸「ぽい」というだけで、全く牛若丸とは関係ありません。かなり看板に偽りあり(爆)ですが便宜上牛若丸ってことにしときます。

なので今回はジョミーとブルーなのに和風です。和風なのです…。最初にお断りしておきますが、ワタクシ和モノはとても苦手分野でして、設定やら単語やら言い回しもとてもとてもいい加減です。剣・刀。斬る・切るとか気分次第で表記もコロコロ変わります。なので逞しく脳内補正しながらお読み下さい。ひょっとしたら籐佳さんがいつかきちんと小説としてリライトしてくださるかもしれません。つか是非そうして(以下略)そしてワタクシにしては珍しくじょみとシン様が別人です。なぜかってぇと、取ってつけたようにじょみの兄キャラが必要になったからです…そして年下攻め萌えなのでシン様が出てきてもジョミブルです。

なんでも許せるよ~♪という方だけお読みください↓


シンとブル~様は同じ師匠の元で剣を習う、いわばライバルであり友でした。ちなみにその師匠はシンの父親で、剣の腕だけでなく人格的にも立派な剣士でした。しかしある日師匠(=シンの父)は何者かに惨殺されてしまいます。父をとても敬愛していたシンは、父の仇を討つことだけをただ一心に誓うのです。そしてその日からいつしかシンは父親を殺された憎しみと復讐心のため段々と歪んでしまいます。

シンには年の離れたまだ幼い弟がいました。ジョミーです。二人の母親は体が弱く、ジョミーを産んで死んでしまいました。そして父も亡き後も、シンはジョミーの親代わりとして大事に育て、ジョミーの前だけでは常に優しい顔を崩すことはありませんでした。しかしシンは夜な夜な家を抜け出すと、人通りの少ない往来に立ち、剣士と見られる男を呼び止めては勝負を挑み、勝っては相手を斬り捨てるということを続けていたのです。シンはジョミーの前では優しい兄を完璧に演じていたのと、まだ幼すぎたため、ジョミーは当然そのような兄の裏の顔を知りません。しかしブル~はシンにほんのりと淡い恋心を抱いていたので、シン様がどんどん歪んでいくのに気がついており、一人心を痛めていました。

ある夜ブル~はシンの後をこっそりとつけ、シンがまさに知らない男を斬ろうとするところを見つけてしまいます。勿論ブル~様は止めようとして飛び込むのですが、もう手遅れで相手はバッサリ斬られて死んでしまいました。シン様とブル~様そこで口論になるのですが、シン様は全く取り付くシマもなく、ブル~様も仕方なくその夜は引き上げるのですが 、次の夜もその次の夜もシン様は手を血に染め続け、ブル~様は止めることができないのです。何度説得しても聞いてもらえません。毎晩人殺しを続けていたのでは、お上(??)の耳にも入り、罪人としてしょっ引かれるかもしれないという段階にまでなってきて 人殺しを続けていれば、じょみも罪人の弟として咎を受ける、弟のためにもやめるんだと説得もしたのですが、人を殺す悦びを覚えたシン様はすっかり血に狂っちゃってて聞く耳持ちません。それどころか…何度も何度も自分を説得するブル~様に苛立ち、ある日ブル~様にキレたシン様はブル~様をレイプしてしまうのです。ほのかに想いを暖めていた相手、しかも親友に汚され、昔の優しかったシンはもうどこにもいないのだ…とブル~様は呆然とするわけです。そして自らの命をかけてでもシン様を止める決意を固めるのですよ…!

そして実は隣の部屋で寝ていた幼い弟ジョミーは、隣の部屋の物音に気づき目を覚ましてしまいました。そしてこっそりと隣を覗いてみたところ、生まれてこの方見たこともない程に夜叉のような狂気を秘めた目の兄が、闇の中浮かび上がる白い体を組み敷いているのを見るのです。白い体の人は辛そうな顔をして泣いていました…狂った目をした兄が口にしたその名前は「ブルー」しかし翌朝目を覚ましたジョミーは、兄が普段と全く変わらない優しい様子なのを見、夜中に見た光景は夢なのだと思い込み、すっかりそのことを記憶の奥底に押し込んでいました。なのでその出来事はぼんやりとしたイメージとしか覚えていません。

そしてある夜ブル~様は、シン様の人殺しを止めることができないのなら、自らの命を懸けてでもシン様を止めなくてはならないと決意し、その決意そのままに「鬼」の面を被って、いつものように辻斬りの被害者を待つシン様の前へと現れます。面をつけていても、気配でシン様にはそれがブル~様だと分かります。二人は激しく剣を戦わせるのですが、シン様は血に狂っているので何かに取り付かれたかのように、それこそ鬼神のように強いのです。ブル~様は不利です。ブル~様が自分を殺すつもりで来たのもシン様は多分分かってて、でもシン様は自分が狂ってることも分かってて自分が人殺しをするのを止められなく、せめてブル~様に殺して欲しかったのかもしれません。まるで鬼神が乗り移ってるかのような凄腕シン様にブル~様は自らの死を覚悟するのですが、最後の最後でシン様はやっぱりブル~様を殺せず、あと一歩というところで剣のスピードが落ちるのです。その隙を見逃さず、ブル~様はシン様にとどめの一撃を。シン様は命を張って自分を止めてくれたブル~様のおかげで、死に際に正気に戻り、ブル~様にお礼の言葉をつぶやいて死んでゆくのです。そしてシン様の最後の遺言「弟を…見守ってやってくれ…」

…とここまでが前置きでしてね!(笑)本番はこれからです。


ブラコンジョミ~は敬愛していた兄が死んで大層悲しみます。あれほど優しかった兄が誰かから恨みを買うなんて信じられない、兄を殺した悪い奴の仇を討つのだ!と幼い頃から必死になって剣の腕を磨きます。余分な時間があれば剣の稽古に励むジョミーですが、昼間は鍛冶屋で働きます。兄の仇を討つ為に、完璧な剣を自らの手で打ちたいからです。剣の腕が一人前になると、ジョミーは自分で作った剣の切れ味を試してみたくなります。そしてじょみさんも知らず知らず兄のように、夜な夜な辻に繰り出しては、剣士と思しき男達に声をかけて勝負を挑むようになるのです。でも天才剣士と呼ばれた父、そして兄の血を引いたじょみさんには地元の男は誰も適いません。おかげでじょみさんは自らの剣の腕に慢心してしまいます。すっかり血に狂ってしまったシン様とは違い、じょみさんはまだ人を「殺す」ことの快感にまだ染まりきってはいない段階で、「この程度のヤツラしかいないのか」くらいの段階ですが、このまま同じことを続けていてはじょみさんはおそらく兄の二の舞…。しかし兄を殺した人間は必ずどこかにいるはずなのです。

今宵も辻に繰り出し、少しは骨のありそうな相手に勝負を挑むのですが、やっぱりあっさり勝ち、その命を奪おうと剣を振るうじょみさん。すると、そこにどっかから石ッコロが凄い勢いで飛んできて、じょみさんの刀を弾きます!「誰だ?!」と石の飛んできた方向を見ると、天狗の面を被った、どこか華奢な身なりの人間が、満開の桜の下に佇んでいるではありませんか。まるでこの世のものとも思えない空気を纏い、夜桜、朧月夜を背にして立つ天狗です。手にしているのは長い横笛一本のみ。邪魔が入ったことに腹を立て、何度も何度も斬りかかるじょみですが、天狗の身のこなしにとてもついていけません。ここらでこんなに腕の立つ剣士が入るなんて聞いたことがない… そのときにじょみさんは本能的に悟るのですよ。この天狗こそが、自分の兄を殺した相手だと。兄の敵!と当然いきり立つじょみさんですが、天狗のあまりに素早い身のこなしに、ジョミさんは間合いに飛び込むこともできません。ふわりふわりとまるで本物の天狗のような人間離れした動きで自らの剣を全てかわされ、唖然としてるうちに峰打ちを受けじょみさんはあっさりと昏倒してしまいます。

それがじょみさんと天狗との最初の出会いでした。

翌朝じょみさんは同じ辻で倒れたまま目を覚ますのですが、初めて自分のかなわなかった相手に出会い、じょみはショックでしばらく放心状態です。世の中には自分の歯の立たない相手がいるのだと…そしてあれがやはり兄を斬った相手に違いないとじょみさんは確信します。それまで手当たり次第誰でも斬れればよいと思っていたのですが、じょみさんの復讐の的は全てあの天狗に注がれることになるのですよ。

ちなみにブル~様がシン様を斬ったときに鬼の面をつけていたのは、鬼になってシン様を倒さねばという決意があったからですが 、じょみさんの前では天狗の面にしたのは、じょみさんがまだそこまで狂っていないので、じょみさんの命をとろうとまではまだ考えていなかったからです。ブル~様はシン様の遺言を守り、幼い頃からずっとじょみの成長を見守ってきました。ブル~様はとりあえずじょみさんの意識を全て自分に向けさせることでじょみさんの無差別な殺人衝動を止めることに成功しました。天狗と出会ったことで、じょみさんの目標は「出会った剣士を片っ端から切ること」ではなく「天狗との勝負に勝つこと」に摩り替わったのでございます。間合いに飛び込むどころか、そもそも自分の剣が全くかすりもせず、それが慢心していたじょみさんの鼻をへし折ることになり、じょみさんはそれまでのぼせていたのが頭から冷水を浴びせかけられたような気がしました。

しかしじょみはそんな自分の動揺を振り切るように、翌日の夜も辻に立ちます。しかし、他の剣士が通りかかる前に、やはり同じ木の下に例の天狗が現れるわけですよ。
「懲りない子だね」
子ども扱いされたことにかっとなって天狗に切りかかるじょみさんですが、やはりふわりふわりとかわされる。で、切りかかられるたびに「脇が甘いよ」とか「踏み込みが遅い!」とかアドバイスみたいなことをいちいち囁いてくれる天狗なのです。激昂して「なんだとぉ!!」と頭に血が上ってますます無茶苦茶に切りかかるじょみ、くすくすと笑う天狗。
「相手の挑発に乗るのは子供の証拠だよ」
笑みを隠さない綺麗な声。
「自分の全然歯の立たない相手と手合わせするのは怖いかい?命が惜しいかい?」
天狗は時には禅問答みたいな問いかけも投げかけてきたりして…。力を持つものは更に大きな力で常に自らを律さなければならないだとか、ひとたび心を見失えば闇に呑み込まれるばかりだとか、頭に血の上ったじょみさんには分からないことばかりを天狗は囁きます。思わず手が止まっちゃうじょみさん、天狗にクスリと笑われて次の太刀が降ってきて、慌ててギリギリのところで受け止めて、また天狗に笑われるじょみ。ちなみに天狗は剣を持たず、横笛一本のみでじょみさんの剣と遣り合っているのです。物凄い使い手です。頭をぽかりとやられて「君は今死んでしまったよ」とか天狗に笑いながら言われるんです。完璧に子ども扱いです。じょみさんは天狗に一方的にあしらわれっぱなしです。

天狗は兄の仇では…!と思っていたのですが、とても兄をバッサリ切り捨てるような、血も涙もない相手には思えなくてじょみさんは大混乱。毎晩毎晩そんな感じで手合わせを受け、最後は天狗はふわりと逃げちゃうんだけども、天狗に言われたことを日中考え込んだりしてしまうじょみです。じょみさんにとって認めるのも屈辱なのですが、そうやって毎晩手ほどきを受けるような感じで少しずつ剣の腕も精神的にも成長するじょみさんです。そうやって一年くらい稽古をつけてもらっていたのですが、ブル~様はシン様との約束を果たすためにじょみさんをしごいているわけですから、それは勿論シン様を思い出すこともあるでしょう。それにじょみは日々シン様に段々似てくるし、ついある日天狗の口が滑って「さすがはシンの弟だ」みたいなことをポロリと言っちゃうのです!やはり…兄を知ってるのか!兄を殺したのは貴方なのか!と剣を交えながら天狗に詰め寄るじょみさん。ブル~様は、じょみを正しい道に引き戻して自分の技術の全てを教えたあとはもう死んでもいいと考えていたりします。なのでそうしてじょみも段々上達してきたので、もっとじょみのやる気を引き出すためにブル~様は「そうだよ、僕が…殺した」とかわざと言ってしまいます。その晩はじょみはただショックでその場に立ち尽くし、天狗は消えてしまいます。

その夜から一週間、天狗は現れず、じょみさんは悶々と悩み苦しみます。悩み苦しむその一週間の間、自分の心がすっかり天狗に奪われていたことを認めざるを得ないじょみさんです。兄の仇を…愛してしまった、苦しいです辛いです、でもあの天狗が兄を惨殺するような冷徹な人にはどうしても思えない。聞きたいこともある、しかし兄の仇…色んな想いがない交ぜで毎晩毎晩誰も現れない辻に一週間通うじょみさんです。

そして一週間たったある日…。いつものようにじょみさんが辻に出向くと、そこには天狗ではなく、鬼がいました。

天狗ではなく鬼の面でも当然じょみさんはその相手がいつもの天狗だということが分かります。いつも横笛だけを手にしているその手には、本物の剣が握られています。じょみさんのあずかり知らぬことですが、それはブル~様がシン様を斬ったときにつけていた、同じ面です。ブル~様はじょみさんと真剣勝負をし、そして死ぬつもりで、悲壮な覚悟を固めて現れたのです。剣の腕ばかりでなく、精神的にも一人前の剣士として立派に成長したじょみさん。もう自分が教えることはないし、シン様との約束は果たした…と。いつもは天狗はじょみが斬りかかるまでは決して動かないのですが、鬼の面を被った天狗はじょみさんが息をつく暇もない凄い速さで剣を繰り出してきます。いつもと違ってちゃんとした剣ですから、よけ損なって頬とかに幾つもかすり傷がついてしまいます。ぼんやりしてたらこちらの命が危ない、なのでじょみさんは迷いを捨てて鬼と真剣勝負をするしか道はありません。今まで手合わせをしてくれていた間は、あれでも手加減してくれていたのだとじょみさんが内心苦々しく舌打ちをするほどに、鬼の剣は素早く、全く容赦ありません。しかしおかしなことに、「相手を傷つけよう」と今までずっと思っていたのと全く逆に、今のじょみさんは「相手を傷つけないようにいかに相手の攻撃をかわすか」ということに集中することになってしまうのです。皮肉なことに、その心情の転換が、相手の動きの先を先を読み取ろうとじょみさんの神経を研ぎ澄まし、更にじょみさんの動きをより滑らかで完璧なものにしていきます。剣を合わせるということは相手と呼吸を合わせていくこと…今まで天狗が教えてくれてきた知識が、はじめてジョミさんの中で本物としてじょみさんの動きを決めていきます。鬼の動きが早くなればなるほど、じょみさんの動きも合わせて早くなっていきます。こんな動きが出来たのはじょみさんの剣の人生、今までで初めてです。鬼がじょみさんの真の才能を引き出していくのです。

そして最後の最後に、鬼の動きに誘導されるように…鬼の体を一気に両断する…!かと思われたじょみの剣が、まるでじょみさんの本心を暴露するかのように、鬼の胴体ではなく、鬼の面へと振り下ろされます!カッ!!!と威勢の良い音と共に、鬼の面が真っ二つに割れ 、その下から、醜い天狗や鬼の面からは想像もつかない、この世のものとも思えない、桜の精のような美貌が現れたではありませんか!ブル~様は、じょみの剣が当然自分を貫くと思っていたので、思いもかけぬじょみさんの行動に、しばし固まってしまいます 。その瞬間だけが凍りついたかのように、永遠かとも思われる時間の間、お互いの目を見詰め合う二人です。鬼(もう鬼じゃないのですが)の腕を引き寄せ、思わず唇を重ねるじょみさんです。全く予想もしていなかったじょみの行動に動揺したのか、鬼は身を翻すとさっと闇の中に消えてしまいました…。

じょみさんはしばしその場に魂が抜けたように立ち尽くします。誰よりも剣で強くなりたい、相手を倒したい、兄の仇を打ちたい…そのようなことばかり考えて剣の腕を磨いていたじょみさんですが、一年間受けてきた天狗からの手ほどき、そして鬼との真剣勝負により、今までずっと霧の中を彷徨っていたのが一瞬になって全てが晴れ渡ったような、今までとは全く違う自分でいることに気づくわけです。そして初めて、天狗が自分に求めていたのはこれだったのだと気づくのですね。

そして…初めて見た天狗の素顔ですが、どこか記憶に残ってるわけです。思い出そうとして浮かび上がるのは、闇夜で夜叉のような顔をした兄に組み敷かれる白い肌。先にも後にもじょみが兄のことを恐ろしいと思ったのはその一度だけだったのですが、その夜以外の兄はいつも優しく笑顔を浮かべていたので、自分の気のせいだと思って押し殺してきた思い出だったのです。しかし鬼の素顔はあの夜一度だけ見かけた顔と同じ顔にどうしても思えてなりません。ということは、あのケダモノのように恐ろしい顔をした兄も、現実のものだったのではないかと…。あれほど優しい兄を恨む人間がいるなんてありえない!と今まで盲目的に信じ込んできたじょみさんですが、兄は本当は自分が考えている人間と違っていたのではないか、と初めて疑問を覚えるのです。幼い頃から信じてきた価値観が一気に覆されそうで、色々と混乱しきってワケ分からなくなってきたので、じょみさんはそのまま兄の墓へと向かいます。シンの墓は、墓地とかでなく、寂しい山の中にぽつんとあるのですが、今までじょみさんは辛いことがあったり息詰まったりすると、一人で敬愛する兄の墓に赴いて兄と対話するクセがあったのです(ブラコンだから)

なので考えをまとめなければと、一人兄の墓へと赴いてみれば、墓の前に跪く姿があるではありませんか。あの天狗です!ブル~様は自害を考えていたのですが、一歩手前でなんとかじょみさんは間に合いました。人の気配に気づき振り向くブル~様。しかし逃がすまいと足を速め、ブル~様が跳躍する一瞬手前でじょみさんはブル~様を抱きとめます!聞きたいことが山のようにあってナニをどこから聞けばよいのか分からないじょみさんですが、とにかくブル~様を抱きしめているだけで、心の底からわきあがってくるのはいとおしさのみです。一方ブル~様は一体何故じょみさんが自分を追ってきたのか分からなくて物凄く不安です。でもここで仇をとりたいならそれでもいい、という気持ちで諦めの心境です。

そもそもじょみさんはブル~様が誰かも知らなくて、記憶にあるのは夜叉のような顔をしたシン様に引き裂かれている様子のみです。なのでブル~様が誰かも知らないし、多分ブル~様が兄を殺したのも本当だと直感が知らせているわけですが、今じょみさんの心を占めているのは、今までブル~様がジョミさんにくれたものを返したい…ひどいことをした兄に代わって、自分が腕の中の存在を大事にしたいという気持ちのみです。しかし、真っ暗闇の中でケダモノのように白い体を組み敷き、引き裂いていた兄の口から漏れた名前「ブルー」が、じょみさんの記憶の片隅に残っていたのです。で、抱き寄せた腕の中の存在に「ブルー…?」と問いかけると、ビクリと全身を震わせるので、やはりこの人だったのか…とじょみさんは唇を噛み締めます。お互いに聞きたいこと、言いたいことが山ほどあるのですが、じょみさんは万感の想いを込めて再度ブル~様を引き寄せて口付けます。記憶の中の白い体は兄に引き裂かれて辛そうにすすり泣いていました。なので、じょみさんはブル~さまに酷いことはしたくない。カラダを引きつらせるブル~様を宥めるように、大切に大切に何度も口付けます。今までずっと天狗や鬼の姿をしていた相手とは思えないほど、真珠のように美しい涙をぽろぽろ零すブル~様に、子供をあやすように何度も口付けるじょみさんです。一方ブル~様も、実は幼いころからずっと見守ってきたじょみさんに心惹かれていたのです。ここでじょみに応えることが正しいことなのかどうか、ブル~様には分かりません。でも、一度捨てようと思ったこの身をじょみさんが求めてくれるなら…という気持ちで、じょみさんのなすがままに身を任せます。そして二人は初めて身を重ねます…。

事が全て終わったあと、ブル~様はじょみさんに全てを打ち明けます。じょみさんは物凄くショックを受けますが、薄々感づいていたことでもあり、最終的に、ブル~様が命をかけて兄ばかりか自分の狂気も食い止めてくれたことに心から感謝します。じょみはシン様のことを嫌いになったりはしません。天狗との一年間で、そういう憎しみは段々と薄れてきていたのです。だから真実を知ってもシン様を憎もうとは思いませんでした。むしろ、狂気に踊らされて闇に染まってしまった兄を哀れに思うのです。今までシン・じょみ兄弟のために自分の人生を費やしてきたようなブル~様ですが、もう自分の役目は終わったのだからというブル~様に それならこれからもずっと僕のために生きてくれませんかとプロポーズするじょみです。

「僕は…君の兄さんの命を奪った男だよ。僕が憎くないのかい」
「とんでもありません、貴方は兄の魂を救ってくれた。それだけじゃない、僕も兄と同じ道を歩むところだったのに…全て貴方のおかげです。これからは…せめて僕に貴方を愛させてください」

じょみさんは鍛冶屋の仕事は捨てません、今度は人を斬るためではなく、己を律するに値するような刀を作ることに情熱を注ぎます。ヒマなときはブル~様の道場を手伝います。じょみさんの斬った鬼の面はいましめとして鍛冶屋の壁にかけてあります。じょみさんの作った刀は人の心の闇を払う剣、名刀中の名刀として世に名前を轟かせます。ちなみにじょみさんの作った刀には、兄を偲んで「真」と銘が入ってます。兄の名前にちなんだだけではなく、剣士として真にあるべき姿を忘れるなというじょみさんの心が込めてあるのです。

そうして二人は末永く幸せに暮らしました。どっとはらい。
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