ASIAの独り言

在米ジョミブル者の独り言。全て自己責任でお読み下さい。
愛の妄想劇場:ラピュ夕でジョミブル☆
今週の土曜日チャットやりま~す♪今回本文畳んでますので拍手レスはまた次回☆

ナウシ力っていったら次はラピュ夕ね、ってくらいこの二つは密接してワタクシの脳内に刷り込まれております…。そういう時代だったとしか言いようが無いザマス。

そんでねラピュ夕なんだけどさ!普通に考えたらじょみパズーとぶるシータだけど…それじゃアタクシ全然物足りないの(・3・)ならどうすんのっていったら…大きな声じゃ言えないけどね奥様…どんなすっ飛んだ設定でも笑って許してくださる勇者だけ続きを覗いてみるといいですよ↓


ムスカブル~様!

そんでもって

じょみシータ!

つまりシータxムスカってことですのよ奥様☆省略するとつまりシタムス?(し~ん)だって下克上ってそういうことじゃなくて奥様?っていうかワタクシの脳内ではこの二人がくっつくのは至極当たり前のことであって…だってたった二人しかいないラピュ夕王族の生き残りですよ?あら~ん奇遇ザマスね、そのまんまピッタリじゃない♪ちなみにワタクシは別にムスカファンでは全然ないわけですが…。つかこんなんラピュタじゃねえよ!っていうそこのお方!勿論違うに決まってるざます、よ~くタイトルを見るざます、これはラピュタ妄想じゃなくてラピュゆう妄想ざます。ちなみに前回のだってナウシカ妄想じゃなくてちゃ~んとナウシちから妄想でございますからして。勿論原作そのまんまじゃ色々無理があるわけだから、色々と捻じ曲げていってみよ~☆




昔々地上に降りて二つに分かれたラピュ夕王族の生き残り。元々ラピュ夕の王族はミュウと呼ばれる種族で不思議な力を持っており、その力で民を支配しておりました。じょみの一族は元々地上の人達とも交流を良くしており、混血も普通に行われていたため、ミュウ一族としての力は弱く、外見はごく普通の人達となんら変わるところがありません。一方ブル~様の一族はもともと色が白く色素も薄く、人間離れした美貌と通常よりも長い寿命の持ち主でした。それを尊ぶがために近親婚を繰り返し、結果的に寿命だけは長いながらも病気などで弱って皆どんどん死んでしまいます。そして最後に生まれたミュウがブル~様。ブル~様はまるで先祖返りでもしたかのように、元々のミュウの特徴を色濃く兼ね備えて生まれてきました。つまり、銀の髪に赤い目、白い肌、綺麗な容姿です。これこそラピュ夕に帰還せよという天命である!との長老達の喜びもつかの間、ブル~様の母親は、虚弱体質がたたってブル~を産み落としたと同時に死んでしまいます。つまり純血種ミュウ一族の最後の女性が死んでしまったので、もう子供を残せるものがいなくなってしまったわけなのです。残るのは数人の物凄い年寄りと生まれたばかりのブル~様…。このままではブル~側の一族の血が根絶やしになってしまいます。しかし、普通の人間と交わることだけは一族の誇りが許しません。こうなったら、どのような手段を用いてもじょみ側の一族を見つけ出し、その女性に子供を産ませること。ブル~側一族の生き残りの、それだけが悲願でありました。

かといってかろうじて生存するブル~側一族の長老達は寿命が近く、自らの力で王族の生き残りを探し出したりする余力などありません。仕方がないので、長老達はブル~様に生まれたときから洗脳教育を施します。すなわち、ラピュ夕発見の鍵を握るじょみ側の王族一族をなんとかして探し出すこと、そしてブル~側一族の再興を図ること、そしてそのために必要な財力や支援を得るために、どのような手段も厭わないこと…。ちなみにブル~様側の一族は、ラピュ夕にまだ人が住んでいると思っているので、ミュウの王族がラピュ夕にさえ戻ることが出来ればどうとでもなると信じ込んでいるのです。元々のブル~様は、大人しく争いを嫌い、植物を心から愛する心優しい少年だったのですが、彼等は最後のミュウであるブル~様に何が何でも意思に従わせるため、ある手段を用いて、ブル~様に強力な暗示をかけたのです…。

その手段によって完全にミュウの長老達の傀儡となったブル~様は、ラピュ夕を発見するという目的を達成させるためにはヒトゴロシも厭わず、そして自らの美貌と体を武器にして様々な人脈と財力を手に入れました。そのような汚いやり口も、勿論長老達の徹底した教育の賜物です…。

ブル~様は年を取らず、怪我をしてもすぐ治る体です。そしてなんと現在ブル~様は既に100歳近いのですが、見かけはそこらの青年と変わりません。ブル~様が50歳になったあたりで、他の生き残りの長老達は次々と死んでしまいました。一族の悲願を成し遂げられるのはもうブル~様しかいません…。それまで地道に足場固めをしてきたブル~様は、本格的にラピュ夕探し&じょみ側一族探しの行動を起こします。

シータじょみは北のゴンドアの谷で、親から残された畑や動物達を守ってなんとか一人で暮らしています。そこにある日、怪しげな男達がやってきてじょみさんと飛行石を拉致!ここではまだブル~様は登場いたしません。そして将軍が不用意に打った信号を解読され、飛行船が海賊に急襲を受けます。ドーラは普通に(?)ブラウでいいじゃない。そんでゼルとかハーレイが尻に敷かれてたりして…。そして逃げ出そうとしたじょみは足を滑らせ、はるか下空に落下します。パズ~はワタシ的にはあまり大事でないので(オイ)明るくて気立ての良いサムなんかどうでしょうね。っていうか、パズ~の役どころって一人でなくてもいいと思うので、パズ~の代わりにサムとスウェナのコンビとかでもいいですよ別に(超適当)幼馴染二人でじょみを助ける良い子たち、みたいな(^^)

そして海賊達から逃げ出し、軍隊から逃げ出し、洞窟に落ち…出てきた二人(三人か)は囲まれてしまい、軍の要塞へと連れてかれてしまいます。サムとスウェナは金貨を数枚握らされてすごすごと戻ってきたところで海賊達に出会い、

「だってジョミーがそうしろって言ったんだ!」
「ジョミーがそうしろって言っただぁ?ばーか、アンタ達を助けるために決まってるだろうが!」
「そんな…っ、サム、どうしよう!」
「決まってんだろ、助けに行かなくちゃ!」(単純)

てなわけで、サムとスウェナは海賊達と一緒にじょみ救出に乗り出すわけです。

一方要塞に連れてこられたじょみは子供らしくふてぶてしくフテくされております。そこに初めてじょみの前に顔を見せるブル~様!

「こうして会うのは初めてだね、ジョミー」
「どうして僕の名前を知っているんですか…」

軍服というには不思議な雰囲気の服とマントに身をまとい、耳には補聴器をつけています。冷たそうな表情ですが、銀の髪、赤い目、抜けるような白い肌、そしてなによりその美貌に、敵だということも忘れてうっかりじょみは見とれてしまいます。その容姿だけではなく、じょみはこの要塞に来てから、何か特別な存在が近くにいることを感じていました。何か、とても懐かしいような…。

ブル~様はじょみを地下に連れて行き、壊れたロボットを見せます。そしてじょみの正体をじょみに告げます…

「君は正当なるミュウ一族の末裔なんだ」
「えっ…そんな、まさか…」
「君も気がついている筈だ、僕と君は同じものだよ。僕達に流れるミュウの血が呼び合っているんだ」
「僕が…ミュウ…」
「君が女の子であればよかったんだけどね」
「…なんでですか」
「君の一族の末裔と交わってミュウの後継者を作ること、そしてラピュ夕の再興だけが僕の生きる目的だから」
「…そんな…!そんなことしなくたって、自由に生きればいいじゃありませんか!」
「そういうわけにもいかなくてね。僕は一族の呪縛から逃れることはできないんだ」

ショックを受けるじょみですが、更になんとブル~様はいきなりじょみの目の前できっちりと首まで隠している服の前をはだけ、裸の胸を見せます。するとなんということでしょう。じょみの目に映るその白い肌の全てに、刺青が施されているではありませんか。ブル~様のきっちりと全身を固める服装は、刺青を隠すためだったのです。それもただの刺青ではありません。ミュウ一族の紋章です。しかも…ブル~様は倉庫の灯りを消し、自分の体にじょみの飛行石を近づけて見せました。すると、その刺青が全てほのかにぼうっと光るではありませんか!そう、あの洞窟の中の壁のように…。暗闇の中でぼんやりと光を放つブル~様の肌に目を奪われるじょみ、そしてその耳に届くブル~様の昔語り…。

昔まだブル~様が小さかった頃、ブル~様はミュウ一族の特質である、サイオンと呼ばれる精神感応の力をわずかですが持っていました。しかし、長老達の思惑とは違い、ブル~様のサイオンはもっぱら植物との交流に長けたもので、ミュウ一族の悲願を達成させるためには足りなすぎたのです。そして…ブル~様一族は、じょみ一族とは違い、結晶としての飛行石は持っていませんでした。しかし彼等には、代々唯一残されていた秘密がありました。彼等はなんと、液状の飛行石のエッセンス、まあいわば「飛行液」なるものを所持していたのです。しかし、じょみの持つような結晶体の飛行石と違い、その力は大変弱いものでした(だからラピュ夕を見つけられなかった)でも、生まれたときからミュウ特有のサイオンを持つブル~様のこと、たとえ弱くともこの飛行石の力をなんとかしてブル~様に注ぎ込むことができれば無敵なのではないか。長老達はそう考え、まだ幼かったブル~様の体に、無理矢理飛行石のエッセンスをインク代わりに用いて全身に刺青を入れたのです。なんという妄執でしょう…。泣いて許しを乞うも、勿論ブル~様の願いは聞き届けられず刺青は施され、確かにブル~様のサイオンは強くなりました。生まれ持った植物の声を聞く力ではなく、人間の意志を操る力を持つようになりました。そして一体どういう副作用か、同時にブル~様は聴力を失い、そして年を取ることも、怪我をすることもできない体になってしまったのです。そのときにかけられた呪縛からブル~様は逃れることが出来ず、自らの感情に従うことすら許されずに、ただひたすらにラピュ夕の在り処を探しながら生きていかなければならないのです。

「僕はもう、100歳になるんだよ」
「…えっ…」
「ラピュ夕を見つけるまで、僕は死ぬことすら許されないんだ」

ジョミーは大変驚き、そして…ブル~様を大変可哀想に思いました…。そんなに長いこと一人で伝説の島だけを探し続けて生きていかなければならないなんて、まるでラピュ夕という存在がブル~様にかけた呪いのようです。

「この石に力を吹き込む言葉を君は知っている筈だ。ゆっくりでいい、思い出してみてくれないか」

あまりにもいろんなことが起きすぎて混乱しながらも、出来ることならば、そんな寂しそうな彼の助けになりたい…。そんなことを思いながら、一人になったじょみはぽつりと呪文をつぶやき…そしてロボットが目を覚まして大惨劇。しかしそれだけではありません。じょみが呪文を唱えた途端、別室にいたブル~様は物凄い絶叫を上げて苦しみだしたのです。誰も部屋にいなかったのが幸いでしたが、ブル~様の全身の刺青が物凄い光を発し始め、ブル~様は床に倒れてもがき始めました。

(道が開かれた…王国への道が…)
「ぐあぁぁぁぁ…っ!!」

ブル~様の脳内を、何十人とも何百人ともつかない者の声が鳴り響きます。力を発揮し始めたじょみの飛行石に引きずられて、ブル~様の体内に注ぎ込まれた飛行石の力も同時に目を覚ましたのです。ブル~様は必死で抵抗しますが、体に刻み付けられた紋章の力には勝てません。しばらくもがき苦しんでいたブル~様ですが、そのうちに静かになり、ゆっくりと身を起こしました。そのブル~様の目は、先程までじょみと対談していたときの哀しげな瞳ではなく、何かに取り付かれたようにギラギラと輝いていました…。

ロボットから逃げ惑うじょみ、そして塔の上に辿り着くと、後からゆっくりとロボットが追ってきました。そして…その後ろには、何故か先程とは全然別人のような恐ろしい表情を秘めたブルーが立っています。

「ラピュ夕への道は開かれた…お前はもういらぬ、邪魔だ!」

ブルー様の紅い目が光ったかと思うと、ロボットが真っ二つに切り裂かれ、スローモーションのように倒れていきます…。

「ブルー?!一体…?!」
「君もだ、ジョミー…」

ブル~様の目がじょみを見ます。そこに見えるのは、殺意です…。そして何故かじょみには分かってしまうのです、ブル~様の全身に刻まれた刺青が、イキモノようにうねりながら光っていることを。ミュウ一族の執念が、ブル~の体を取り込んでしまったのです!ブル~様のサイオンが今まさにじょみを切り裂こうとしたその瞬間、駆けつけたサムとブラウがじょみをかっさらって逃亡!ブル~様は再度サイオンを使おうとしますが、どんどん距離が離れていくのを見て諦めます。どのみち飛行石の力が蘇った今、じょみは必要ない存在です。ブル~様はとにかく今はラピュ夕に辿り着くことしか頭にありません。ラピュ夕に向けて出発するという突然の命令に、軍の中では反抗の意思を見せる者もありましたが、ブル~様がサイオンであっという間に次から次へと見せしめのように惨殺、有無をも言わせず決行が決まりました。

一方船に戻ったじょみは、サムやスウェナと再会を喜びますが、じょみはブル~様の変わりようにショックを受け、このままではきっと何か恐ろしいことが起きるに違いないと確信します。スウェナ、サム、海賊一家を説得し、覚えていた飛行石の光が指し示していた方角により、ブル~様を出し抜いてなんとかラピュ夕に辿り着きます(ちなみにスウェナは飛行船の台所で海賊達をコキ使いながら大活躍)しかし、ラピュ夕に着いたじょみ達がそこで見たものは、別人のように残虐になってしまったブル~様の、軍人達の虐殺です。ラピュ夕に辿り着いたブル~様、いやブル~様に取り付いた過去の亡霊達は、ラピュ夕に誰も生きている人間がおらず、廃墟同然になってしまっていたことで逆上してしまったのです。王国にさえ戻ることが出来れば、今度こそミュウ一族の復興を目指すことが出来ると、そればかりにこだわって何百年も積もり積もった妄執は、行き所が無くなって暴走してしまっていたのです。

なんとかしてブル~様から飛行石を取り戻し、正気に戻さねば…!じょみはそれだけを思い、サムと手分けして飛行石を取り戻そうとします。飛び掛ってくる二人をサイオンで弾き飛ばそうとするブル~様、しかしブル~様のサイオンは、じょみには全く効き目がありません!それもそのはず、じょみはブル~様と同じミュウの王族なのでサイオンが効かないのです。じょみはなんとか飛行石をブル~様の手から奪い取れたものの、サムが捕まってしまいます。そして三人は玉座の間へ…。

「サムを放せ!」
「飛行石と引き換えだ。君にはサイオンは効かないようだが、この子の頭を飛ばすことくらい僕には簡単にできるんだよ」
「わかった、でも先にサムと話をしたい」
「…いいだろう…仮にも君も王族だ、敬意を払うとしよう」

(これはとても危険な言葉なんだ、サム。僕達二人とも、ここで死ぬかもしれない)
(今更だぜ、ジョミー。どっちみちこいつに殺されるよりマシだろ)
(…スウェナにお別れを言えないのだけが心残りだけどね…)

そしてサムとじょみは二人で滅びの言葉を唱え、ラピュ夕は崩れ始めます!同時に…要塞で飛行石の力が目を覚ましたのと同様に、ブル~様が絶叫を上げて悶絶し苦しみ始めます。全身がまるで壊れたクリスマスの電球のように光り始めます。ブル~様の体の周辺で、まるで地獄から聞こえてくるかのように恐ろしげな声が幾つも聞こえます…。

「我等が…王族の復興を…やっとここまで来たというのに、何故…!」

「…っ、僕の…体、から、出て行け…っ!」

滅びの言葉を唱えたことで、ブル~様の体に刻み込まれた刺青の力が奪われようとしているのです!何百年も待ち続け、やっと手に入れたブル~様の体という傀儡を失おうとしており、必死で抵抗する過去の亡霊達と、自らの体と意思を取り戻そうとするブル~様との戦いが繰り広げられているのです…!じょみがブル~様を助け起こそうと駆けつけようとしたところ、玉座の間が既に崩れ始めました。

「ジョミー、ここもやばいぜ、早く逃げないと!」
「でも…っ、ブルーが!」
「…!だめだ、もう手遅れだ!」
「ブルー!」

サムの言葉の通り、ブル~様とじょみ達の間に巨大な瓦礫が崩れ落ちてきます。もうとてもブル~様を助けになど行けません。しかし瓦礫の間から、顔だけは見えます。ブル~様の目は以前のように穏やかで、少し寂しげな色を湛えていました。ブル~様は、亡霊達から体を取り戻したのです!

「まだ下の警備システムは生きている…僕がなんとかするから、その間に君達は逃げるんだ」
「ブルー!僕は貴方を置いていくことなんかできません!」
「ジョミー、僕は君とは違うんだ。君は生きてくれ、僕の分まで。どうか…幸せに…」
「ブルー!!!」

更に瓦礫が崩れ始め、じょみとサムは駆け出します。残ったブル~様が操作したものか、警備システムは全てオフになっていきます。二人は崩れ落ちる城の中を駆け抜け、海賊一家とスウェナ達が待つシャングリラ号へと先を急ぎます…。

一方…警備システムをオフにし、これで全てが終わったと思ったブル~様はサイオンを使って体を酷使したこともあり、そのまま気を失ってしまいます。


ブル~様が目を覚ました時、ラピュ夕の崩壊はもう止まっていました。ブル~様は巨大な木の根っこに抱かれるようにして目を覚ましました。一瞬自分がどこにいるか分からなかったブル~様ですが、すぐに今までのことを思い出します。おかしなことに、昔刺青を施される前の自分の力が戻ってきてるようにブル~様には感じられました。強い力ではないですが、この大きな木に自分が守られていることが分かります。そう…昔の子供だったブル~は、こうして木や花の小さな声に耳を傾けたり、鳥のさえずりを聞いてさえいれば幸せだったのでした…。

何かに引かれるように、ブル~様は木の根っこを伝い登りながら、上へ上へと這い上がります。何かそこで自分を呼んでいるものがいるような気がしたからです。着いた先は庭園でした。ロボットにより綺麗に手入れされ、鳥やキツネリス達が飛び回る、優しい世界。自分が身に着けているマントが急に重く感じられ、ブル~様はマントを脱ぎ捨てました。庭園には小さな物置があり、中には清潔で簡素な作業服らしきもの(アルタミラの服を長袖にしたような感じ)が数着ハンガーにかかっていました。ブル~様はそれを一着取ると、刺青を隠すために自分の体を覆い続けていた重いソルジャー服を脱ぎ捨て、補聴器も外し、生まれたままの姿になって自分の体を改めて眺めました。すると…体のどこにも、あの忌まわしい刺青がありません。ブル~様はきょとんとして自分の腕をまじまじと眺めました。じょみがあの滅びの言葉を使ったとき、ブル~様の体に刻まれた刺青もその効力をすっかり失ってしまったのかもしれません。なんだか身も心もすっかり軽くなったような気がします。こんな気分になったのは生まれて初めてかもしれません。

言葉もなく作業服に着替えると、ブル~様は改めて庭園に出てみました。こんなところでたった一人ぼっちで生き残ったところでどうなるというのか…しかし、元々植物の好きだったブル~様、綺麗に手入れされた庭園の草花がどれも目に美しく、ゆっくりと見て回りました。と、庭園の一角であるものがブル~様の目に留まりました。数種類の見事な小麦畑です。ブル~様はもともと植物が好きだったので農作物のことにも多少は詳しかったのですが、こんな小麦は今まで見たこともありません。あとでじっくり観察してみようと思って、ブル~様はその数種類の小麦の穂をそれぞれ幾つか手に取り、ポケットに入れました。

ロボットに導かれるまま庭園を歩いていくと、大きな墓標に出ます…。なにしろブル~様はじょみと違ってラピュ夕文字が読めるのです。墓標には美しい文化を花咲かせたラピュ夕人の、地に根を下ろし、風と共に生きる賛美の詩が綴ってあります。

(不思議だな…ロボットなのに、僕の気持ちが分かるんだろうか…)
(僕は、ラピュ夕で亡くなった多くの人達に会いたいと、思っていたんだ…)
(こうして、墓の前に来て、そして…)
(…あやまりたい、と…)

「…ごめん…ごめん、なさい…」

ブル~様の目からは次から次へととめどもなく涙が流れてきます。一体、なんという皮肉な結末なのか…ミュウ一族は幸せになるために地に降り立った筈なのに。こんな風に生きるつもりじゃなかった、こんな風に生きたくなどなかった…自ら望んだ生き方ではないとはいえ、ブル~様は申し訳なくて、墓標の前にがっくりと膝をついて、ただ一人で涙を流し続けました。

誰もいない巨大な墓標にただ一人取り残されてしまった自分、しかしこのような終わりが自分には似合っているとブル~様は泣きながら思います。一体自分はあとどれくらい生きなければならないのか、一体あとどれくらい生きて懺悔を続ければ許してもらえるのか…。ここで一人、朽ち果てていくことで何かの償いになるのか、もうブル~様には分かりません。分からないけれども、ブル~様はひたすら涙を流しながら、一体誰に向けてか、謝罪の言葉を口にし続けます。

「ごめん…なさい…許して…」
「…あのね、僕に謝る必要はないですからね、ブルー」

ブル~様が涙で汚れた顔を上げると、なんと目の前には息を切らせたじょみが立っているではありませんか!もう皆死んでしまったか脱出してしまったはずなのに…??

「もう、すっごい探したんだからね、ブルー。貴方を見つけるの、大変だったんだから」
「君…ジョミ…一体、どうして…」
「心配しなくても、みんなちゃんと脱出したから大丈夫。それに、まだ凧があるから」

じょみはにこにこしています。ブル~様は事態が上手く呑み込めず、目からぽろぽろと涙を零し続けてます。今まであんなに冷たい大人だと思っていたのに、服装のせいか、ブル~様はとても幼く見えます。(なんか、可愛いなあ…)じょみはこっそり思いながら、ブル~様のほっそりとした白い手を取ります。

「ああもう、そんなに泣かないで…迎えにきたからさ、一緒に帰りましょう?」
「だ、だって…僕は…」
「あれ?刺青、消えたんだ…ね」
「あ、うん…」
「?ブルー、補聴器は?」
「え、さっき、外して…」
「耳、聞こえるようになったの?」
「…!!」

ブル~様が気づけば、確かに耳が聞こえます!思い返せば、自分が聴力を失ったのは、あの忌まわしい刺青を入れられたときだったはず…。自分の耳でものを聞くことができるなんて…。

「あれ、指が切れてますよ」
「…え…?!」

そんなわけはありません。しかし、確かにじょみの言ったとおり、ブル~の白い指には先程草で切れたものか、紅い線が走っています。怪我までしている…ということは、自分はもう、普通の人間として生きていける?ブル~様は呆然として考えこんでしまいます。

「舐めとけば治りますよ、大丈夫」
「…ジョミー…!」

全く何の躊躇もなく、じょみはブル~様の指を自らの唇に持っていくと、その小さな切り傷をぺろりと舐めました。そんなことをされたことは勿論ないブル~様はビックリしてちょっと赤くなりました。

「…ね、僕と一緒に帰りましょう?」
「…でも…」
「心配なら、僕の家に来てください。ゴンドアは静かに暮らすにはいいところだから…」
「…だって、だって…僕、は…」

そんな資格なんか、僕にはない…そう言いたいのに、唇が震えて言葉になりません。新たにぽろぽろ涙を流すブル~様の頬を、じょみは宥めるように撫で、目を伏せようとするブル~様の顔を両手で包むと、まっすぐその優しい瞳で見つめます。

「僕達、ミュウの最後の二人なんでしょう?だったら、一緒にいようよ」
「…ジョミー…」
「ずっと、一緒にいるから…泣かないで…ね?」

墓標と庭園と園丁ロボットに丁寧にお別れを言うと、二人は木に引っかかっていた凧に乗ってラピュ夕の残骸から飛び立ちます。ラピュ夕の墓標を守る大きな木が、優しく背中を押してくれたような気がして、ブル~様はいつまでも小さくなるラピュ夕の残骸を見つめていました。そんなブル~様の手をずっとじょみは握っていてくれました。

一度サムとスウェナ達の待つ鉱山の町に戻った二人ですが、ブル~様は二人に迷惑をかけたお詫びにと、ポケットに入っていた小麦を差し出します。何故かブル~様には、その小麦がそこの土壌にとても合った作物だということが自然と分かったのです…。鉱物が出なくなって寂れかけていた街ですが、土地に合った農作物が見つかったことで、農業で豊かになりました。ジョミーとブルーはジョミーが元々住んでいたゴンドアの谷に戻り、時折オートモービルで訪ねてくるサムとスウェナの訪問を楽しみにしながら、末永く幸せに暮らしました。


…シタxムスだって悪くないでしょう、ねえ?(^3^)ゞ

ちなみに夜な夜な過去の亡霊の妄執により、全身に入れられた刺青がまるで肌の上を這いずり回るような感触に捕らわれ、一人寝台の上で官能に身悶えるブル~様なんか絶対に妄想していません。あくまで健全な冒険活劇ですハイ☆
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Designed by aykm.