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ASIAの独り言

在米ジョミブル者の独り言。全て自己責任でお読み下さい。
愛の妄想劇場・テラニア国物語焼き直し版(オマケ)
わざわざ分けるんじゃなかった、(3)に入れときゃあ一段落で済ませられたものを、とつくづく後悔した「オマケ」です。ほのぼのりりかるなえち~を目指したのですが、人間には誰しも向き不向きってもんがありましてのぅ…ジョミーにリードされる可愛いブル~様って凄く書き辛かったです(--;)苦労した割にはさっぱりロクなもんができませんですた。まあいつものことですが。しかし逆設定のほうがきっと書き易かったに違いない(笑)

ちなみに今回は「シン」じゃなくて「ジョミー」ですが特に意味はないです。別にシンで統一しても良かったような気もしますが今更ですな。

普段に増してとってもとっても「駄」なのでお暇な貴女だけ覚悟してお読み下さいまし~↓



やがてそっと唇を離したシン…いえ、ジョミーをブルーは涙の一杯溜まった目で見つめました。銀の睫に縁取られた瞳から、堪えきれずにポロリと涙が零れます。ああ、まるで月の雫のようだと、ジョミーはブルーから目を離すことが出来ませんでした。

目の前の麗人の全てが愛しくてなりません。一体自分が今までどうやってこの愛しい人を拒み続けることが出来たのか、今となっては全く不思議なほどでした。自分に与えられた役割がどれほど重大なものであったとしても、ジョミーが本当に求めていたものはたったひとつでした。出会ったときから、ブルーがシンを愛してしまった同じくらいに、ジョミーもブルーを心から愛してしまっていましたのです。初めからそう定められた二人だったのです。ジョミーだって、ブルーに負けない程、いえ、それ以上に辛かったのです。愛する人を自らの手でボロボロに傷つけ、泣かせ、痛めつけて…。そうして消えない傷跡を残し、永遠とも思われるほどの孤独に追いやって。ブルーの涙は、ジョミーの涙でもありました。今までどれほど苦しかったことか。ブルーと同じくらいに、ジョミーもどれほど自らに課された使命を憎んだことか。

これからは、腕の中のこの人を傷つけるためにではなく、いつくしむ為に触れたい。そうすることをやっと許された二人なのです。今まで傷つけ続けてきた分、ブルーの心を癒し、ブルーを幸せにすることに自分の全てを捧げたい。ジョミーは心からそう願いました。なので、その心のままにジョミーは、ブルーの前に跪くと、恭しくその手に口付けました。掌に柔らかな唇の感触を感じたブルーは、目の前で自分に向かって膝を折るジョミーの姿に大変驚きました。そんなことを当然今までされたことのないブルーの心はざわめきます。顔を上げたジョミーはブルーの目を覗き込みます。ブルーの心を深く貫くようなその深い新緑の色に、ブルーははっとしました。ブルーが心から恋焦がれた、光り輝くような生命の色。そこに見えるものは、ただひたすら純粋なブルーへの愛でした。

「ジョミー…僕の前に跪いたりしなくていい。僕にはそんな価値はない」
「この美しい世界は貴方の犠牲によって蘇った。貴方にはそれだけの価値があるんです。この世界で『シン』がどれほどの力を持っていようとも、膝を折るのは貴方の前のみです」
「そんな…」
「ブルー。僕は貴方を酷く傷つけた。それでも僕を…許してくれますか」
「許すだなんて…」

ブルーはしばし顔を伏せました。ジョミーは辛抱強く待ちました。自分のしたことを考えたらどれほど糾弾されても仕方が無いし、それでも受け入れるつもりだったのです。が、次にブルーの口から出てきた言葉は意外なものでした。ブルーは顔を上げ、何かを吹っ切ったような表情できっぱりと言い切ります。

「それが君の役目だったんだ…仕方の無いことだ。もし僕が君と同じ立場だったら、きっと同じことをしただろう」
「ブルー」
「僕の痛みが何かの役に立ったのなら、無駄ではなかったと…僕は思うよ」

まっすぐにジョミーの目を見つめ返し、ブルーははっきりと答えました。それは全くブルーの本心でした。確かにずっと辛い思いをしてきたことは事実でしたが、そのために新しい世界が生まれ、新しい命が生まれたのだと思えば、自分ひとりの犠牲のみで済んで良かったのではないかと。それに、今はこうしてジョミーが自分の傍にいてくれます。優しい言葉をかけてくれます。何の価値もない呪われた存在だと思っていた自分には、過ぎた幸福です。それだけでもう、何もいらないとブルーは思うのでした。

辛くなかった筈はないのに、あえてそう答えることで自分の罪悪感を取り除こうとしてくれるブルーの優しさがジョミーの身に染みました。もしブルーが自分と同じ立場だったなら、きっと同じようには生きられなかったのではないかとジョミーは思います。だからこそ、「シン」の役割は自分に振り当てられたのではないかと。そしてそんなブルーの本質に触れ、更に目の前の人がいとおしくなったのです。ジョミーは自らの気持ちをもう止めることが出来ませんでした。なので、強欲だとは自覚していましたが、心の奥底から溢れるその気持ちそのままに、ジョミーは甘く掠れた声でブルーに囁きました。

「ブルー。では…貴方に触れることを許してくれますか。僕を…受け入れてくれますか」
「えっ…」

勿論その言葉の意味が分からないブルーではありません。ジョミーの告白自体はブルーの心を震わせるほどにとても嬉しいものでした。しかし、ブルーに刻み付けられた記憶は、ブルーの身を竦ませるのに十分なものでした。なにしろ、ブルーには以前一度だけシンに陵辱された時の痛みと恐怖の記憶しかないのですから。他にブルーには他人に触れた経験も触れられた経験もないのです。一瞬ブルーの手は、今は既に無い、以前シンに抉られて胸につけられた手酷い傷を確かめるように彷徨いました。しかし勿論触れたそこには今やかすり傷一つのこっていません。

そんなブルーの怯えを見て取ったかのように、ジョミーの声はあくまでも優しく、俯いてしまったブルーの耳に届きます。

「ごめん…貴方の気持ちを考えていなかったね。貴方が嫌なら、しないから」
「それをすれば…君は、僕のものになるのか?」
「うん…僕はもう、全部貴方のものだけど」
「い、嫌じゃない!」

寂しげな面持ちで微笑むジョミーの気が変わらないうちにと、ブルーは慌てて面を上げて答えました。あまりに焦っていたので笑われるのではないかと思った程でしたが、ジョミーはそんな自分を笑うどころか、どこか不安そうな表情でブルーの気持ちを確認するのです。

「本当に…?」
「本当だ、嫌じゃない。君に…抱かれたい」

頬を染めながら精一杯の勇気を振り絞って言うブルーを見て、ジョミーはとろけそうな顔で嬉しそうに微笑みを浮かべるのです。

「愛しています、ブルー…」

ブルーの初めて見るそんなあどけないジョミーの笑顔に、ブルーの頬が熱くなります。ジョミーが今まで「シン」として誰にもそんな表情を見せたことがないということがブルーには分かってしまっていたからです。どんなに痛くても苦しくても、ジョミーを受け入れたい。それがどれほどの苦痛を伴う経験だったとしても、ジョミーの望みを叶えたいという気持ちの方が大きかったのです。ジョミーを自分のものにしたいという願いはそれほど強かったのです。

ブルーの気持ちを確認したジョミーはブルーを軽々と抱きかかえました。ブルーの顔は自然とジョミーの胸板に押し付けられます。薄絹一枚を通して感じられる暖かなジョミーの体温と、心臓の音が聞こえてくるほどの近い距離に、ブルーはなんだか気恥ずかしくて、抱えられるままにその顔をジョミーの胸にうずめました。ブルーはそのまま花の咲き乱れる草原へと運ばれていくと、所狭しと咲いている花の寝床の上にそっとその身体を下ろされました。柔らかな感触の上に横たえられるとふわりと花の香りに包まれ、少しだけブルーの胸の中の不安が溶けていくような気がします。これから一体ジョミーに何をされるのだろうと思うと、恐怖に怯えてもよい筈なのに、逆にブルーの胸は高鳴りました。

今のブルーはジョミーに与えられるものであれば、どれほど辛くても全て受け入れようと思っていました。長いこと白い魔女としての孤独に耐えてきたブルーにとって、多少の痛みなど今更なんでもないことだったからです。それに、初めての洞窟でのシンとの出会い以外に全く他人との触れ合いを経験したことのないブルーには、他人と情を交わすということが一体どういうものなのか、全く分かっていませんでした。なので、期待に震える心と触れられることへの恐怖がない交ぜになったまま、ブルーは身を硬くして、ぎゅっと目を閉じると触れてくるジョミーの指に身構えました。しかし、次の瞬間ブルーが感じたものは、ジョミーの優しい唇が自分の唇にそっと重ねられる感触でした。何度も角度を変えながら与えられる口付けに、ブルーは酔いしれます。先程まで感じていた恐怖はどこかへ溶けていきました。

「辛いようなら、すぐに教えてください。なるべく貴方が辛くないようにするけれど…僕はもう、貴方を二度と傷つけたくないから」

それからジョミーはブルーの肌を覆う薄絹をそっと取り去ると、優しく、優しく、宝物を扱うかのようにブルーに触れました。痛みのみが否応なく自らの身を襲ってくることを覚悟していたブルーは、次の瞬間、ジョミーに触れられた肌の感触に身を震わせました。それは、ブルーが今まで全く感じたことのない新しい感覚です。ジョミーの指は、壊れ物に触れるかのようにブルーの肌を辿ります。そして、同じ箇所を、丁寧に柔らかい唇が触れていくのです。あの一度きりのシンとの経験以外に全く何の知識を持たないブルーにとって、それはうっとりと気を失ってしまいそうに心地良いものでした。ジョミーは何度も何度も飽きずにブルーに口付けました。おずおずと唇を開いて受け入れるブルーの口の中を熱い舌が這い回り、ブルーの唇を優しく甘噛みされ、ブルーはくぐもった甘い声を上げることしかできませんでした。

「ん…」

いつの間に衣服を脱ぎ捨てたのか、ブルーは裸のジョミーの胸板を直に自らの胸に感じます。甘い睦言を囁きながら、ジョミーの唇はブルーの身体のあちこちを暴いていくのでした。胸の飾りをそっと吸い上げられ、ブルーは溜息をつくように熱い吐息を漏らします。もう以前の醜い傷跡はどこにもないというのに、ジョミーの唇は無くなってしまった傷を癒そうとするかのように何度も何度も胸の上を辿っていきました。ジョミーに触れられていないところなど、もうどこにもありません。どこもかしこもジョミーに愛されて、全身がとろけてしまいそうです。

「あ…!」

ジョミーがブルーのものにそっと口付けました。勿論ブルーはそんなところに触れられた経験などありません。下肢に覆い被さるジョミーを止めようと、ブルーは慌てジョミーの頭に手を伸ばしました。が、まるで甘い菓子でも味わうかのように唇で辿られるその感触に、伸ばした手は行き所を失い、代わりに止め処なく漏れる自らの嬌声を噛み殺そうと自らの口を塞ぎます。伏せられた目を縁取る長い金色の睫に一瞬ブルーの気が取られます。次の瞬間、それを口の中に含まれ、ブルーは甘い悲鳴を上げました。絶え間なくジョミーの与えてくれる快楽に、恥ずかしいと思う暇もなくブルーは声を殺してすすり泣きました。

「んん…っ!」

今にも絶頂を迎えそうなところで、ジョミーの愛撫が止まります。

「…?」

荒い息をつきながら潤んだ目でブルーが見上げると、ジョミーに深く口付けられました。同時に、まるで火傷しそうに熱く猛ったジョミーのものがブルーの腰に押し付けられます。

「ブルー…貴方の中に、入りたい。…いい?」

ジョミーの目を見た途端、自分がどれほどまでに求められているかをブルーは感じ取りました。もう何も言葉が出てこず、ブルーは潤んだ目でひたすら頷くしかありませんでした。

「ゆっくり、するから…辛かったら、言ってね」

時間をかけてほぐされたところに、ジョミーのものをゆっくりと埋め込まれ、ブルーの身体は綺麗にしなりました。押し広げられる痛みは勿論ありましたが、それ以上にジョミーの存在を身体の中で感じられることにブルーはえもいわれぬ悦びを感じます。全部収まったところで、ジョミーは動きを止め、そっと息をつきました。そんな小さな動きすら全てを感じ取ってしまい、ブルーの身は小さく震えます。

「あ…」
「辛い…?」
「ん…大丈夫…」

それでもジョミーはブルーの身体が慣れてくるまで、辛抱強く動かずに待ち続け、宥めるようにブルーの髪を撫でながら汗の滲むブルーの額や首筋に幾つもの口付けを落としました。その瞳はどこまでもブルーを気遣う色が見られ、それだけでブルーは全身の力が抜けていくようでした。ジョミーがじっくり時間をかけて慣らしてくれたおかげで、痛みは殆どありません。ブルーの身体に全て埋め込まれたジョミーのものは熱く、力強く脈打っておりました。自然とジョミーの身体に縋り付こうとする手を、しかしブルーは自ら止めました。あの洞窟で陵辱されたとき、ブルーはジョミーの身体にしがみつくことすら許されなかったからです。覚えているのは、硬い岩に押し付けられて幾多の傷をつけられ、血を流した腕の痛みと感触…。しかし、そのブルーの動きに気がついたジョミーは、逃げるブルーの両腕を捕らえると、自らの背に回しました。

「ブルー。大丈夫だから、しっかり僕につかまってて…」

自分が縋り付くことを許してくれる。そんな小さな仕草にすらジョミーの慈愛を感じます。それからジョミーはゆっくりと律動を始めました。ブルーはジョミーに揺さぶられながら、まるで振り落とされるのを恐れる幼子のようにその胸に必死でしがみつきました。あまりにも幸せで目が眩みそうです。

「綺麗だ、ブルー…」

汗にしっとりと湿った黄金色の髪の間から、ブルーをいとおしげに見下ろす一対の翡翠。途切れ途切れの息の間からそんな甘い言葉ばかり囁かれ、ブルーはジョミーを受け入れながら子供のように涙を零しました。そんなブルーを、ジョミーは強く抱きしめながら、更に深くその身体を貫くのでした…。



何もかもが終わった後、ブルーはジョミーの腕に抱かれ、言いようのない幸せを感じながら横たわっていました。何度も何度もジョミーを受け入れ、心地良い疲労感に、ブルーは目を開けているのがやっとです。ジョミーはブルーの髪を優しく梳きながら、頬に、唇に、何度も何度も優しい口付けを落としてくれます。

「ブルー…愛してます…」
「僕も…僕も、愛してる…ジョミー…」

快楽の波が引いた身体はとても気だるく、ブルーはそれだけ囁き返すのがやっとでした。

「眠ってしまってもいいよ、ブルー。僕はずっと、ここにいるから…」

そう言ってジョミーはブルーの瞼に口付けます。守られていることをブルーは感じます。愛されていることを感じます。

ブルーはジョミーのぬくもりに包まれながら、ぴったりとジョミーの身体にくっついて、とても満たされた気持ちでうっとりと目を閉じました…。


☆おわり☆
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